亀齢は、広島の亀齢酒造株式会社が醸造している日本酒です。明治元年からの歴史ある蔵元であり、今なお極めて高い評価を受けてもいます。
以前から吉田屋の酒として親しまれていましたが、明治期に亀齢と名を改め、さらなる評判を得ていきました。
大正期には全国区の鑑評会でも受賞して注目を集めましたが、酒どころと知られる広島の酒と比べても、亀齢は異彩を放っています。
元々広島は気候が温暖であり、かつ冬場も気温が下がらないこと、そして水の質が柔らかいことから酒造りには向かないとされてきました。
その点を明治期の技術革新で解決し、軟水でスイスイと飲める甘口のお酒が隆盛したのが広島台頭のきっかけとなりましたが、亀齢はかなりの辛口です。
つまり、昔気質の日本酒の風情を保っているわけですが、温暖な気候と軟水でそれを可能にしたのが、徹底した温度管理です。
具体的には、15度あるいは10度といった、当地の気温からすれば強烈とも言える低音発酵を施すことで、北方のお酒のようなシャープ感を出しました。
加えて水は広島ならではであり、酒米にもこだわっていますから、当然その趣きは個性豊かなものとなって、多くの方を魅了することになったのです。
現在でも亀齢に対する評価は実に高く、すっきりと味わいが深く、何より旨みが豊かだという声が多いですね。丁寧な仕上がりが味に活きています。
近年では現代流の挑戦の雰囲気も強く、さらに多彩さも出ていて、楽しさが増している銘柄と言えるでしょう。
買取価格の上限は、「Check 紫 特別純米 無濾過生原酒」が1,000円ほど、「純米大吟醸 四拾五 生原酒」が1,600円ほどとなっております。
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