I.W.ハーパーは、米国のバーボン・ウイスキーの銘柄です。ケンタッキー州で造られており、日本では麒麟麦酒が販売を行っています。
「I.W.」という頭文字は、創業者アイザック・ウォルフの名前であり、ハーパーは彼の親友の名前です。つまり、二人の名前が付けられているわけですね。
当時のアメリカは、ケンタッキー州の土壌、水質が素晴らしいことが発見されたために、新興酒であるバーボンのブームが起こっていました。
折しも、多くの荒くれ者たちが西武に向けて突き進み、様々な仕事をこなしていった時代ですから、度数の高いバーボンは大人気でした。
しかしその内情は粗悪品が幅をきかせているのが現実だったため、ウォルフたちは研究に研究を重ね、1877年に「I.W.ハーパー」の開発に成功します。
洗練された、粗悪品とはまるで違う味わいは瞬く間に人気となり、早くも1885年には、ニューオリンズの万国博覧会にで金賞を受賞。
以後も評価をされ続け、合計五つの金メダルを受賞するという格別の栄光に輝いたことから、「ゴールドメダル」と呼ばれるようにもなりました。
この五つのメダルはいずれも、禁酒法が成立する以前、二十世紀初頭までに獲得したものであり、いかにこのお酒の実績が際立っていたかも分かります。
その製法は独特かつ着実なもので、原料に極めて多くコーンを配合して独自性ある下地を作り、さらに長期熟成させるという工程を踏みます。
ホワイトオークの新樽を内側から焦がしたものに造った酒を入れ、そこからレンガ造りの室内で最低六年間にわたり熟成させるのです。
故に完成した際の香味は際立ったものがあり、また口に含むとコーン特有の甘味が感じられ、度数もきつくないため、非常に敷居が低いお酒でもありました。
世界中で人気ですが、とりわけ日本においては今なお人気ナンバーワンのバーボンとして、ストレート、ロックからカクテルまで、様々な方法で愛されています。
買取価格の上限は、「ゴールドメダル」が1.100円ほど、日本未発売の「82プルーフ」が6.000円ほどになっております。
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