ホワイトホースは、麒麟麦酒が販売している、スコッチ・ウイスキーです。元々はスコットランドのお酒でしたが、今では国内でも非常に良く知られています。

1881年、ピーター・マッキーによって造られたのがこのお酒の始まりです。

マッキーの家の近くにエディンバラ城があり、その近所にスコットランド軍の兵士たちが酒場や宿として使っていた「白馬亭」というお店が名前の由来になっています。

ラベルの下に記された「1742」は、ウイスキーの誕生年ではなく、白馬亭が開業した年だということです。

ちなみに開業当初の白馬亭はいかつい兵士たちでなく文化人が集う場所で、独立運動の拠点でもあったと言います。

長らくスコットランドの人々に重要視されてきた白馬亭の名を冠したホワイトホースは好評を得て、英国王室御用達にも選定されることになりました。

とりわけブランド発祥から半世紀が過ぎた頃大人気となり、いっそうその評判が高くなりました。

その秘訣は、らせん式のスクリュー・キャップをフタとして採用したことがきっかけだと言われています。

度数が高いウイスキーは一度に飲むのが難しく、どうしても保存しなければなりませんが、従来のバネなどでできたキャップでは、どうしても空気が入ってしまいます。

しかしぐるぐる回して密閉されるキャップならその心配もなく、安心して楽しむことができました。用具の採用が質の向上にもつながったわけですね。

もう一つが、ブレンドのキーモルト(もっとも多く配合するお酒)にラガヴーリンを用いスモーク感を出しつつ、甘味のあるモルトを配合したこと。

これによって飲みやすさが他のウイスキーに比べて優れており、元々スコッチに馴染みのない地域にも浸透していったんですね。

実際、洋酒ブームが起こった日本でも、ホワイトホースは大人気となり、かの黒沢明氏や三船敏郎氏も愛飲したとされています。

そのこともあって、現在のホワイトホースには「12年」という日本向けモデルがある他、キリンが傘下に収め、一部のものに関しては国内生産もされています。

現在ではスコッチを代表する銘柄として知られており、今後も日本で愛される銘柄だと言えるでしょう。

買取価格は「ファインオールド 700ml」が100円ほどになっています。

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