「ブッカーズ」はブッカー・ノウが作り出したクラフトバーボンのウイスキーです。

アメリカのケンタッキー州で製造されているバーボンの中でも大量生産の手法が採られず、一本一本丁寧に作り上げているもののことをクラフトバーボンと呼んでいます。

そんなこだわりぬいたバーボンの先駆け的存在こそが「ブッカーズ」です。これを作り上げたのは名門ビーム家の6代目・ブッカー・ノウでした。彼は自分の家業で積み重ねた技術のすべてをこれに捧げました。

ビーム家は1795年に創業した歴史ある一族で、『ジムビーム』などの商品で知られていました。ブッカー・ノウはそこの6代目として小さいころからウイスキーづくりに興味・関心を持ちやがてそれを仕事としました。

コンセプトは「本来あったバーボンの本来の姿を取り戻すこと」というもので、禁酒法が施行される以前のバーボンを目指しました。つまり、このウイスキーは原点回帰的な発想で作られたのです。

禁酒法以前のバーボンと言えば非常に力強い味わいで人々を魅了し、アルコール度数も50%以上のものが多く存在していました。そんな古き良き時代のウイスキーを目指して彼は奮闘していくことになります。

彼の試みは見事功を奏し、禁酒法以前に販売されていたウイスキーを再現することに成功します。ブッカーズに関してはアルコール度数がなんと65度もあります。これは現代ウイスキーの中では突出して高い数値です。

今はブッカーの息子であるフレッド・ノウが父の想いを受け継ぎ、ブッカーズの新たなスタイルを研究しています。そしてこのバーボンは今もなおクラフトバーボンの最高峰として君臨しているのです。

ウイスキーの「ブッカーズ」には1本につきおよそ5,000円から15,000円前後の買取価格がついています。

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