アルバータは、アルバータ蒸溜所で造られている、カナディアン・ウイスキーです。日本においてはサントリーが販売しています。
アルバータ蒸溜所がカナダのカルガリーに作られたのは、1946年のこと。つまり、第二次世界大戦が終わり、世情が平和になるのを待って登場したことになります。
蒸溜所創設にあたったのは、石油やガスの事業で成功した実業家と新聞社のトップ、そして蒸溜所を運営していた兄弟という、実力者四人。
彼らは単なる儲けではなく、地域の誇るウイスキーをということで、名を成していたにも関わらず、立ち上がったのですね。
アメリカやスコットランドよりも新興にあたるカナダにおいても、ニューフェイスと見なされるようなアルバータですが、発売されるやたちまち評判となりました。
もちろん、資金的な基盤が整っていたことも要因でしたが、それ以上にヒットの秘訣は質の高さにありました。
日本酒でも寒い方が造酒に向くように、カルガリーの地は北米の中でも極めて寒く、クオリティの高い仕上げが可能だったのです。
また、その一方で当地は土壌が肥沃で、カナディアン・ウイスキーの核となるライ麦の生育が良く、よりパワフルな風味が活かせることもポイントでした。
これらの利点を重ね合わせ、アルバータは、他のほとんどのカナダ系ウイスキーがブレンデッドという中にあり、全てライ麦で造ったウイスキーを世に出します。
ある意味時代に逆行しているとも取れるようなこだわりは、かえって多くの人の心を掴み、今では「カナダの至宝」とまで呼ばれるほどになっています。
スコッチやバーボンとはまったく違う独特の風味はあるものの、そこがウイスキー好きを惹きつける要素でもあり、国内でも人気がありますね。
買取価格としては、「ダークバッチ」が1,000円、「プレミアム」が500円ほどになっています。
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