あらわざ桜島は、鹿児島県の本坊酒造によって造られている焼酎です。
本坊酒造は明治の末から造酒を始めた企業であり、乙類焼酎造酒に始まり、当時は新式だった甲類焼酎、みりんに合成清酒と、幅広い造酒を行ってきました。
戦災で工場が全焼するという事態にも見舞われましたが、戦後いち早く復興すると地酒やウイスキー、ワインなどのジャンルにも挑戦していきます。
日本酒ならば日本酒だけ、焼酎ならば焼酎のみと、ジャンルごとに造酒会社が細分化されやすい日本の企業としては希少なほどの存在と言えるでしょう。
そして、全国各地に様々な蔵を設け、各方面で素晴らしい酒造りを追求していった本坊酒造が近年開発に成功したのが、この「あらわざ桜島」です。
「あらわざ」とは「荒技」ではなく「新技」のことを示し、伝統と信頼の桜島ブランドに、まったく新しい技術を導入したのが最大の特徴です。
それは、「磨き蒸留」というもので、蒸留機の底に新たにパイプを設置して空気を送ることで、もろみに風を行き渡らせ対流を作る狙いがあります。
これにより蒸留の質が上がりしかも均一化されるために、旨みを保ったまま雑味を抑えられます。
もろみを磨くほどの効果があるので「磨き蒸留」と名がつけられたそうですが、この効果はまさしく抜群、あらわざ桜島はたちまち頭角を現します。
2013年には「インターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション」にて、鹿児島の芋焼酎としては初の最高金賞の栄誉にも輝きました。
実際に磨き上げたように雑味がないという評判は多く、しかも物理的には大吟醸のように磨いて削いでいるわけでもないので、コスト的にも優秀です。
リーズナブルかつ最先端のまさに「あらわざ」焼酎として、今後もますますの活躍が強く期待できる銘柄と言えますね。
買取価格の上限は、スタンダードな「あらわざ桜島」が800円ほど、限定品の「あらわざ桜島 ハナタレ」が1,200円ほどになっております。
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