「シャトー・ディケム」はフランス・アキテーヌ地方にあるボルドーワインのシャトーです。
ボルドーワインには数百年以上の歴史があると言われていますが、その歴史の中でも最も古くから登場するシャトーの一つと言われています。
100ヘクタールほどのブドウ畑を含む土地を所有しており、ここで栽培されるブドウから毎年およそ7万本ものワインが製造されています。
品質管理は非常に厳密に行われており、特筆すべきものがあります。ブドウの品質を上げるために畑にある樹齢をあげています。そのために手入れなどは欠かさず行うようにしているのです。
また、収穫期になると何度も畑に足を運び、貴腐ブドウだけを房の中から取り出すという変わった収穫方法をとっています。広大な面積を持つ畑の中で、一つ一つを手作業で行っている点には驚かされます。
こうして収穫された質の良いブドウの粒たちはさらに手作業で選別され、その中でも特に良質なものだけがワインになります。これだけ多くのフィルターを通す関係上、やはり量はかなり制限されることもあります。
ブドウの質に満足できなかった年代についてはワインの製造そのものが行われることはなく、1951年、1952年と2年連続でリリースされなかった年もありました。
シャトー・ティケムは1855年のワイン格付けで特別1級という格別の位を与えられました。特別1級という格付けには「ほかにこれに勝るワインはない」という最上級の賛辞が含まれています。
飲み頃を迎えるまで非常に長く、20年以上の熟成期間を必要とします。長期間眠らせたワインの風味は言うまでもありません。
「シャトー・ディケム」のお酒には1本につきおよそ7,000円から30,000円前後の買取価格がついています。
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