知多とは、サントリースピリッツが造り、サントリー酒類が販売しているブレンデッド・ウイスキーです。
発売されたのは2015年と、極めて若い銘柄の一つと言えます。
その特徴は、トウモロコシなどを原材料とした、グレーン系のウイスキーだということです。
多くの本格派と呼ばれるウイスキーは大麦やライ麦を使用し、飲みやすさを全面に出したブレンデッドの際もその多くは主役にモルト、つまり麦系です。
トウモロコシを全面に出したグレーン系では、スッキリした味になる一方、人を惹きつけるだけの力感が得られ辛い欠点があり、メインとしては敬遠されてきました。
ウイスキーといえばあの大麦の風味や色合い、あるいはライ麦の明確な個性といったイメージが強いのも、その理由としてはあったかも知れません。
しかし知多は堂々と真っ向からグレーン系のみのウイスキーとしてデビューしましたが、そこには名称にもある知多蒸溜所の特性があったのです。
知多蒸溜所は、素材などの微妙な違いによって「重さ」を細分化し、さらには樽の種類や大きさまでをも吟味し、様々なグレーン原酒を造り出してきました。
つまりは縁の下の力持ちとして、他にはない特性と技を積み重ね続けて、サントリーの味を支えてきた蒸溜所とも言えます。
ウイスキーでは脇役と見られていたグレーンにここまで注力しているのは世界でも希少ですが、その努力の蓄積がグレーン・ウイスキーを造り出したのです。
麦の風味が前に出ていないので、他のウイスキーに比べて非常に個性的。コーン系のお酒だけに、香気にも風味にもその甘さを感じることができます。
しかしグレーン系ですので、ガツリとは来ず、混ぜるにも最適、最近のハイボール人気もあいまって、幅広い人気を得ることが期待できる銘柄ですね。
買取価格の上限は、「知多」が1,500円ほどとなっております。
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