鬼火とは、田崎酒造株式会社が造っている焼酎のブランドです。明治期からの歴史がある田崎酒造が、地元の名産、種子島紫芋を使って造る「地酒」風の逸品です。

日本酒と焼酎は性質からしてまったく違うお酒のため、多くの場合は熟成面は注目されませんが、ここでは熟成製造に重きを置いています。

さらには優れた素材を名水で仕込むのみならず、大多数は直蒸しで仕上げる芋を直火で焼くという手間をも加え、さらに深みを持たせています。

日本酒とは違って素材を直に焼くだけに、火が回り過ぎると台無しになり、かと言って不十分だと醍醐味が出ず、熟練の技を要するのですね。

焼いてあることで下地の良さはもちろん香ばしさがとりわけ強調される形で、より温度を高めると、つまりはお湯割りなどにするとさらに風味が立ちます。

また、焼いてあるため焼き芋がそうであるように甘味がきっちりと出ており、パワフルなお酒なのに、ガツっと来る感じも少ない雰囲気です。

専門家にも絶賛されたという話もありますが、焼酎を飲み慣れていないビギナーにも安心してお勧めできる感じもあります。

香味、辛味を持ったお料理などを引き立てるにも十分使えるなど、甘口の日本酒とはまた違った役割も期待できるでしょう。

斬新なコンセプトの上に技と心意気が尽くされた逸品だけに、気のおけない酒席をさらに盛り上げてくれること請け合いの一本。

見事なまでの仕事が冴えていますので、お酒好きへのプレゼントとしても喜ばれるのではないでしょうか。

日本酒としての枠組みを飛び越えるお酒が多くなる中、ある意味「日本酒的な焼酎」である鬼火も、今後ますます注目が高まりそうですね。

買取価格は、「黒鬼火」が500円ほど、「鬼火」が1,000円ほどとなっています。

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