ランドクルーザー70は、トヨタが製造、発売していたバンタイプの自動車です。戦後を通じて極めて実績のある「ランクル」の派生型となっています。
登場したのは1984年。従来発売されていた40系の後継として世に出ることになりました。タフで知られるランクルの中でもヘビーなブランドとして知られていますね。
その外観は、最終型となった2014年の復活モデルに関しても、その堅牢さと、武骨なまでに実用に即したからこその魅力を相変わらず有しています。
フロントから見ることができる「顔付き」も、クラシカルな実直さを前面に示しており、「今時」風でないために、かえって個性として輝きを放っています。
内装は、良い意味で21世紀流の最先端の雰囲気を示しており、各種パネルにモニターと、非常にデジタリックな雰囲気がありますが、世界観は損なわれていません。
やはり徹底して「実用」の系譜で生きてきた「ランクル」だからこそといったところでしょうか。シート類も進化を遂げており、乗り心地という実用に貢献しています。
搭載されているエンジンは、4lにしてV6という、バンタイプの車としてはかなり規格外に近いレベルのもの。
それでいて2014年の最新式の調整が組まれているわけですから、その走りはファンにとってはたまらなく嬉しいほどですね。
とは言え、舗装され切った高速道路を進む、というシチュエーションでは、なかなか本領を発揮できるものではありません。
悪路だろうが山道だろうが気にせずグイグイと進んでこそ、伝統の「70系」ランクルですし、またそうやって使い込むことにより、「伝説」も蘇るというものです。
運転席から見える「景色」や乗り心地まで、今時風ではないタフな「人間臭さ」を持っている名車であり、発売終了となった今でも、極めて高い人気がありますね。
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