「イプサム」はトヨタ自動車が生産・販売していたミニバンの一つです。
1990年代中盤における車業界はホンダのオデッセイを代表とするミニバンが流行の中心にあり、ブームを巻き起こしていました。そんな流行のさなかに登場したのがこの車です。
初代モデルは1996年5月から販売され、流行の波に乗って目標販売台数を大きく上回る売り上げを叩き出しました。しかしながら後になってその質の悪さからだんだんとその評価を落としてしまうことになります。
なぜイプサムの人気は落ちてしまったのでしょうか？
その理由はいくつかありますが、最大の理由はミニバンブームに乗って開発を急ぎすぎたことです。車業界の流行のスパンは短く、開発が遅れてしまうことによって全く売れなくなってしまうことがあります。
そんな状況を危惧した車の開発陣は、開発や仕様の製作を急ぎました。その結果、内部のインテリアの質が下がってしまい、さらには居住性の悪さを改善できないまま販売を迎えることになってしまいました。
販売当初は流行の流れに乗って売れていたため問題が露呈することはありませんでしたが、販売されてしばらくたつと、ミニバンブームが去ってしまい、イプサムに残されていた問題点が徐々にユーザーに知れ渡ってしまったのです。
2001年5月には初代のものをさらに大型化し、高級感を前面に出したフルモデルチェンジが行われました。ミニバンブームがこの時にはすでに終わっていたため初代ほどの売れ筋にはなりませんでした。
しかしながら、初代以上に安定した品質をユーザーに提供することができたため、一部で人気を取り戻し8年間販売され続けました。そして2009年12月にはイプサムの生産を終了しました。
イプサムの買取査定価格は最高15万円～最小5万円となっております。※お車の状態（年式、グレード、走行距離、色、装備）によって査定金額が大幅に変わる恐れがありますのであくまで参考程度にお願い致します。
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