カペラC2は、マツダが製造、発売していたクーペタイプの自動車です。
登場したのは1987年。大胆にブリスターフェンダーを設けた、名車「カペラ」から派生したスポーティクーペとして世に出ることとなりました。
もっとも、カペラにおいてはクーペタイプは常に派生車種として発売されており、5代目へのモデルチェンジを機に、新たな名称になったという形です。
その外観は、クーペとは言うもののきっちりとした箱型を保っており、安定感あふれる美しいボディラインを有していますね。
フロントから見ることができる「顔付き」も、実にクールかつ端正で、自分の存在をいたずらに誇示しようというような、悪い意味での出しゃばりを見ることはできません。
内装はかなり手堅くかつ完成度高く仕上げられており、鮮やかなほどの外観とは裏腹の「大人」の世界観を示しているようでもあります。
また、クーペタイプではあるものの車内スペースはたっぷりと確保されており、5人乗りも可能なものとして設計されており、友人や家族とともに楽しめるのも美点ですね。
シート類のクオリティも高く、じっくりと作り込まれたスペシャルな世界観をまったく壊すことなく、長時間満喫できるのも、大人としては嬉しいところと言えるでしょう。
搭載されているエンジンは、2lクラスで、スポーティクーペとしては標準的なものです。
そのため非力感に悩む心配はありませんが、単に速いというだけでなく、走りはジェントルでハンドリング感覚もベターと、余裕を感じる総合力が素晴らしいところです。
それでいて車が奏でてくれる「サウンド」は、なかなかハッキリとしているのですから、ファンから支持されるのも必然と言える質だと評価することもできるでしょう。
1990年代初頭には発売が終了するなど、売り出されていた期間は短いですが、良きバブルの時代を彩ったスポーツカーであり、現在ではレトロ的人気がありますね。
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