ハイブリッド車運転しにくいイメージ

最近は街中でもハイブリッド車を見かけることが多くなりました。

しかし実際に乗っている人からは後悔したコメントも見られます。

「ハイブリッド車は運転していてつまらない」

「走りを重視するならやめた方がいい」

このような意見がありますが、調べてみると楽しめるかどうか好き嫌いがはっきりすることがわかりました。

これからハイブリッド車を検討している人は参考にしてくださいね。

運転しにくい原因とは?

最先端技術を用いたハイブリッド車ですが、口コミでは運転しにくいとも言われています。その原因を調べてみました。

柔らかい乗り心地

トヨタ車などハイブリッド車の多くは、路面からの振動を抑えるためサスペンションを柔らかいタイプにしています。そのため通常の走行では振動が少ないため快適に乗ることができます。

しかしハンドルを切った際に、一瞬ですが車が向きを変える動作が遅くなります。またカーブではロールしやすくなります。これが、走りを楽しみたいドライバーにはフワフワするという感想になっています。

ただサスペンションが固めでドライビングが楽しいと言われる車は、少しの段差でも衝撃を感じるためそれが不満となります。そのため固さのバランスは好みで分かれそうです。

ハイブリッド車のような楽に運転できることを重視した自動車だと、柔らかい乗り心地になる傾向があります。

ただトヨタのプリウスはフルモデルチェンジごとに剛性が高くなっているので傾向は少しずつ変わってきています。

音が操作と合わない

ガソリン車ではアクセルを踏むと、エンジンの回転数が上がるため足で音を操作するような感覚があります。

しかしハイブリッド車ではアクセルを踏んだ加速と、エンジンの回転数が一致しないため違和感があります。おそらく初めてハイブリッド車に乗った方は全員感じる部分だと思います。

その理由はメーカーのシステムにもよりますが、エンジンの発電を走行だけでなく、バッテリーの充電にも振り分けられるため、バッテリーの容量によってエンジンの回転数が変わるためです。

ペダル操作によって車のコンピューターの判断によりエンジンの回転数やギアを変えたり、また速度が遅くても充電のためエンジンを回したりします。例えば冬場にエアコン暖房を入れると、モーター走行時でエンジンが止まっているときに急にエンジンが回転し出すことになります。

ペダル操作とエンジン音が一致しないのはこのような理由があります。

ペダルの微調整が難しい

ハイブリッド車ではブレーキパッドから離してクリープ前進させようとしても、一瞬遅れて車が動いたり、またクリープ速度はガソリン車よりも勢いがあり、少し動かしたい場合などは慣れるまで少し難しく感じます。

ハイブリッド車はクリープ現象は起きず、モーター制御によるクロール機能というものになります。仕組みが今までの自動車とは異なるので、わずかに進む動きに違いがあります。

アクセルとブレーキの違和感

カックンブレーキになりやすいのも、回生ブレーキをするハイブリッド車の特徴です。優しくブレーキを踏もうとしても、意図する効き方にならず優しく止めるのが難しいのです。

この問題はブレーキの感触はメーカーも力を入れているようで、4代目プリウスは初代に比べて改善が進み、徐々にブレーキのフィーリングはガソリン車に近づいています。

4代目プリウスの評価

自動車評論家も新型プリウスのブレーキを高く評価しています
Car Watch プリウスインプレッション

初代プリウスはアクセルをゆるく踏んだ時と踏み込んだ時の落差が大きく調整しにくかったのですが、4代目ではかなり自然な調整ができるように改良されています。

そのためペダルの違和感は今後も新車が登場する度に改善していくと思います。

エンジンブレーキが効かない

ガソリン車ではフットブレーキを多用すると、ブレーキパッドが消耗してしまいます。

そのため山道の下りなどではアクセルを戻したりシフトダウンしてエンジンブレーキを効かせることができます。

一方ハイブリッド車の場合、アクセルを戻してもエンジンブレーキとはならず回生ブレーキが作動します。

ハイブリッド車はブレーキパッドを踏んでから回生ブレーキを行えば非常に強く減速できるのですが、アクセルを戻すだけの回生ブレーキは弱いので、エンジンブレーキが弱いのだと勘違いする人が多いようです。

ハイブリッド車はかなり強く踏み込まないとブレーキパッドは動作しないため、山道で下り坂が続いてもフットブレーキで減速すれば大丈夫です。

加速が悪い

ハイブリッド車の口コミでは加速については感想が分かれています。

「加速がスムーズでパワフル!」

と書いている人もいれば、

「発進時は遅すぎて軽自動車にも抜かれる」

と書いている人もいます。

これはおそらくエコモードで走行しているため、パワー不足で加速が悪くなっていると思われます。ノーマルモードに戻せば十分な加速力が戻ります。

エコモードだと、60%の力でアクセルを踏んでも、40%の力で踏んだのと同じになります。

ハイブリッド車に乗るとやはり燃費を意識するため、燃費の良いエコモードを使う人が多いです。そのため加速が悪いという評価になってしまいます。

エコモードにしてもそれほど燃費は変わらないケースが多いので、通常はノーマルモードやパワーモードで運転してもよいと思います。

ドライビングが楽しくない

ドライビングを楽しく感じるかどうかは個人差により変わる部分になるでしょう。

よく言われる「運転が楽しくない」というのは、例えばカーブ走行などで違いがわかります。

ハイブリッド車とガソリン車の実感を比較してみます。ここでは、ある程度スピードが出せる一般道で、少し角度のあるカーブを通過する場合を想定してみます。

ハイブリッド車のコーナリング

速度が出ているので少しブレーキをかけてカーブに入って行くのですが、ハイブリッド車はレールの上を走るように車体は安定していて、ギア変速の振動もなくスムーズに入っていきます。

そしてカーブの後半からアクセルを踏み、そのままスーッと加速して直線に戻ります。

車が安定するので誰にでも運転しやすく、長時間運転の疲労度も軽減されます。優れた車であることは間違いないと思います。

ガソリン車のコーナリング

減速してカーブに入ってもある程度速度が出ているため、車体がやや不安定になりバタつく感覚が体に伝わります。(MTであればシフトダウンする振動が操作と同時に伝わります)

そこでコーナーの後半でアクセルを踏むとタイヤは路面をつかんで一気に車体が安定します。

このように不安定な車をドライバーがコントロールしている実感を、走りを重視する人は楽しんでいます。

加速時もガソリン車ならアクセルとエンジンの回転音が一致するので、そのフィーリングの気持ち良さもあります。

走りをドライバーがコントロールして楽しむか、楽に運転できる車がいいと感じるかの違いと言えそうです。

走りを重視したハイブリッド車も

ハイブリッド車の多くは上記のように走りを重視する人には合わない部分があります。

しかしスバルのスイフトハイブリッドは、ハイブリッド化しても以前のハンドリングにこだわっていて、キレ味のある走行を楽しめると評価されています。

スイフトハイブリッドはカタログ燃費27kmですが、スポーティな車でここまで燃費が良い車体はあまりないと思います。

またプリウスも4代目はドライビングの改良に力が入っていて、シャシーの剛性を強化してカーブでのフラつきを抑えた走りができます。

またインプレッサスポーツ ハイブリッドも、完全に走りを重視したモデルになります。

ただこのインプレッサはハイブリッドなのに燃費があまりよくなく、実燃費は15km/L程度に留まっています。そのためもう少し燃費の向上が期待されます。

↓各メーカーのハイブリッド車種はこちら

ハイブリッド車が向いている人とは

ハイブリッド車の一番のメリットはやはりガソリン代を節約できることです。そのため燃費の良さを楽しめる人が向いています。

丁寧に運転することでストップ&ゴーが多い市街地でも20km/Lが出ることもあります。特に新型の車種は驚くほど燃費が良くなっています。

これまで燃費の悪さから、頻繁にガソリンスタンドに入る手間と出費に悩んでいた人なら、ハイブリッド車の燃費の良さは非常に助かるでしょう。

夏場は冷房も、ある程度長い時間を走行する場合は充電が進むため燃費が悪くならない点も驚きです。冬場の暖房はエンジンを回転させるため燃費効率は落ちますが、それでもガソリン車よりはいい燃費です。

運転のしやすさが合うかどうかは試乗して確認し、購入後は燃費の良さを楽しむことができます。

↓ハイブリッド車とガソリン車の維持費比較はこちら

ハイブリッド車の感想

ネット上に出ている良い口コミ・悪い口コミをご紹介します。

ハイブリッド車の不満で多かったのは、ペダルと車の挙動に関する指摘でした。またエンジン音に関する指摘も多くありました。

次に満足度の高い口コミになります。

満足度の高い口コミとしては、ハイブリッド車の音が未来的で好みとか、静音性の高さを上げています。

またハイブリッド車でも走りを重視したモデルでは満足度が高くなっています。

まとめ

  1. ペダル操作の違和感は改善している
  2. エンジン音と操作が一致しない特徴がある
  3. 新型プリウスではカックンブレーキが改善
  4. スズキスイフトなどハンドリング評価が高いハイブリッド車も

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