ミラーレス一眼

ミラーレス一眼は持ち運びに適しているので、重い一眼レフから買い換える、またはサブでミラーレスを持っておきたい、という人が増えています。

「5年前にNikon D7000を購入したが、持ち歩きがしんどいので軽いミラーレスに乗り換えたい。ミラーレス機のメリット・デメリットが知りたい」

初めてミラーレス機を購入するには知っておきたい情報がたくさんあると思います。

このページでは乗り換え時の注意点や最新ミラーレスの特徴をまとめているので参考になると思いますよ。

一眼レフとミラーレスの重量差

ミラーレスは軽いと言われますが、一眼レフとどのくらい重さに差があるのでしょうか。

例えばニコン D7000(APS-C)の場合、カメラボディは約780g(バッテリー、SDメモリーカード含む)です。

これに人気のDXフォーマットレンズの「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」(485g)を装着した場合、1265gとなります。

持ち運びの際はカメラバッグに単焦点レンズも入れたりしますから、カメラバッグは1.5kgくらいになる人が多いです。

フルサイズ一眼の場合はAPS-Cと違って焦点距離が稼げないので、その分レンズが重くなります。合計2kgを超えることもあるでしょう。

一方ミラーレスはどうでしょうか。

ミラーレスといっても、センサーサイズは様々です。
ソニーが発売しているフルサイズのシリーズもあれば、ソニー・キヤノンのAPS-C、オリンパス・パナソニックのマイクロフォーサーズもあります。

フルサイズがやはり一番重くなりますが、それでもミラーレスタイプなので少し軽量化されています。
そして価格別にも多数ラインナップされています。

もし高級ミラーレス機を選んだ場合、ソニーα7 IIが599g、同じくソニーα6500が453g、オリンパスOM-D E-M1 Mark IIは574gとなります。

ボディが500g前後となり、この時点で半分程度の重さになりました。

レンズも軽量化されていて、F2.8通しなどの高価なレンズでなければ500g以下に抑えられます。

特にオリンパスOM-D E-M1 Mark IIであればマイクロフォーサーズ仕様のためレンズは小型で軽量です。

例えば人気のF2.8通しレンズである「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」(35mm判換算24-80mm)はなんと382gという軽さです。

E-M1 Mark IIにつけても956gとなりました。
高級レンズをつけても1kg程度に抑えられています。

さらにエントリー機種のOM-D E-M5やE-M10シリーズであればボディはさらに200g程度軽くなります。

他にもパナソニックとキヤノンのミラーレスも軽いので、持ち運びに疲れを感じる人にはピッタリだと思います。

画質面はどうなる?

フルサイズ一眼からマイクロフォーサーズ機に乗り換えた場合は、ダイナミックレンジや高感度性能が劣ることになります。

ただ高級機のOM-D E-M1 Mark IIであればAPS-C機並みのセンサー性能であるため大きな画質低下は抑えられるでしょう。
OM-D E-M1 Mark IIは使用しているプロもいるほどなので、十分評価されています。

レンズのボケ量はマイクロフォーサーズだと少なくなりますが、ボケ量にこだわる人はフルサイズ機のミラーレスがよいでしょう。

もしAPS-Cの一眼レフからAPS-Cのミラーレスへ乗り換える場合は、画質面のデメリットはありません。

むしろ新しいセンサーが登場する度に性能は上がっているため、古い機種より画質面は向上するはずです。

このように乗り換えるカテゴリーによって画質面に違いがあります。

レンズ資産は生かせるか

同じメーカーのミラーレス機に変える場合、手持ちのレンズが使えるか気になると思います。

マウントのサイズが異なるためそのままでは取り付けできませんが、マウントアダプターを使用することで取り付けができるようになります。

例えばキヤノンEOS Mシリーズのミラーレス機にマウントアダプターをつけてEFマウント、EF-Sマウントのレンズを取り付けることができます。

同じくソニーα6300などにマウントアダプターをつけてAマウントのレンズを使用することができます。

デメリットとしては古いレンズの場合はAF動作が遅くなったり、アダプターをつけるためレンズ部分が長くなります。

またミラーレス機のボディは軽いため、一眼レフ仕様の重いレンズをつけると重心バランスが前になるため苦手な人もいるかもしれません。

ミラーレス機をご紹介

ミラーレスラインナップ

ミラーレス機にもそれぞれ特徴があるので分類してご紹介しましょう。

動体撮影向き

列車や野鳥、レースの撮影ではAF追従性能が求められます。

近年のミラーレスは追従性能が高い機種が登場していて、EVFも連写中のブラックアウトがかなり抑えられています。

この撮影に適しているのはソニーのα7II、α6500、α6300などになります。α7シリーズは他の機種もAF性能が高くなっています。

またオリンパスのOM-D E-M1 Mark IIも追従性能が高く、プロからも評価されています。

室内や暗所に強い

室内や体育館など、光量が少ない場所では高感度性能が重要になってきます。

高感度性能は基本的にセンサーサイズが影響するため、ここではソニーのフルサイズ α7シリーズが有利になります。

それ以外でも、ソニーのAPS-C機であるα6500、キヤノンEOS M6などは高い高感度画質となります。

オリンパスはセンサーが小さいですが、高級機のOM-D E-M1 Mark IIであれば高感度性能が高くなっています。

また暗所でのAF精度に関しては、パナソニックのミラーレス機はAF測距検出範囲が-4からとなっているので合焦に強くなっています。

動画に強い

動画性能を重視したモデルであれば、パナソニックのGH5があります。
ただプロ向けの仕様であるため高価でボディは重くなります。

それ以外でもパナソニックGX8、GX7MK2などは4K動画に対応し、ボディ内手ブレ補正が動画撮影中の手ブレを抑えてくれます。

ソニーのα7 II、α6500、α6300などミラーレス機も4K動画に対応していて、ボディ内手ブレ補正も強いので適しています。

またキヤノンは下位モデルのEOS M100にまでデュアルピクセルCMOS AFを採用しており、動画の追従性能を高くしています。

軽量を重視

軽さを重視した場合、

ソニーα6000(344g)
オリンパスOM-D E-M10 Mark III(410g)
キヤノンEOS M6(390g)

また操作ボタンを少なくした下位モデルであれば

ソニーα5100(283g)
オリンパスPEN E-PL8(374g)
パナソニックGF6(269g)

が候補になると思います。

このように現在のミラーレス機は様々なモデルが登場しています。
希望している性能のミラーレス機がきっと見つかると思いますよ。

買取相場について

ミラーレス機を使ってみて画質に満足した場合、それまで使っていた一眼レフを売却するケースが多いです。

主な人気機種の買取相場をまとめてみたので参考にしてみてください。

(※2017/12現在のカメラのキタムラでの買取上限価格になります。買取店によって価格差があります。)

買取価格
キヤノン EOS 5D ボディ 29,520円
キヤノン EOS 5D MarkII ボディ 58,050円
キヤノン EOS7D ボディ 27,360円
EOS 70D ボディ 40,050円
EOS 60D ボディ 25,560円
ニコン D700 ボディ 45,990円
ニコン D800 ボディ 77,040円
ニコン D7000 ボディ 20,070円

ミラーレス一眼に変えてよかった体験談

man5

<63歳・男性>
フルサイズ一眼を買ったものの、重さが気になりあまり持ち出さなくなりました。そこでミラーレス一眼に買い替えるとカバンの重さは1/2以下になった感じで、負担が減りました。フルサイズのF1.8レンズには及びませんが、明るいレンズを使えば十分ボケ味が楽しめますし、レンズも小さく軽いので扱いやすいです。私のような素人には画質に差を感じませんので、ミラーレスにしてよかったと思います。

まとめ

  1. 最新ミラーレスは高性能化が進んでいる
  2. 動画に適した機種も登場
  3. ラインナップが豊富なので自分に合う機種がある

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