Googleフォトイメージ

一眼レフやスマホで撮影した写真のバックアップに不満はありませんか?

「パソコンやiCloudではすぐに容量がいっぱいになる」

「パソコンの外付けHDDに保存しているが、故障すれば全部消えてしまうので心配」

このようにどのバックアップ方法にも欠点がありますが、Googleフォトなら無料・無制限で保存することができます!

Googleフォトの使い方をまとめてみました。
(前半にスマートフォンアプリの使い方と、後半にパソコン版を解説しています)

※この記事は2018年9月の情報になります。仕様・画面デザインは変更される可能性があります。

Googleフォトとは?

Googleフォトの仕組み

Googleフォトは容量無制限のオンラインバックアップサービスです。

iPhone・Android端末、パソコン、タブレットからネット上の自分専用スペースに写真・動画をバックアップしたり閲覧することができます。

スマートフォンはアプリが用意されていて、パソコンはGoogleフォトのWEBページへアクセスするだけで利用できます。(Googleアカウントでのログインが必要です)

Googleフォトアプリ

スマホを新しく替えた場合でも、写真の移行をする必要がないのでとても便利です。

またパソコンやスマホが故障してもGoogleフォト上に写真が残っているので安心です。

スマホで使う場合は「同期」と覚えよう

スマートフォンで写真をアップロードする場合、Googleフォトとは同期になります。

同期なので、Googleフォト側で写真を削除するとスマホ側の同じ写真も削除されます。

同期の仕組み

削除操作をしたらスマホからも写真が消える、と覚えておきましょう。

Googleフォト内の写真を整理したい場合は、削除せずにアーカイブフォルダに移動させるのがおすすめです。
(「アーカイブ」はGoogleが用意した別フォルダで、下の項目で解説しています)

Googleフォトは容量無制限でいくらでも保存できるので、絶対に消したい写真でない限りはアーカイブに移して整理した方が失敗を防げます。

※もしスマホの容量が一杯になって写真を削除したい場合は、「Googleフォトアプリ」を使用せず、「標準の写真アプリ」を使って削除すれば大丈夫です。(この場合Googleフォト上の写真は削除されません)

アプリをインストールしたら設定確認をしよう

Googleフォトアプリをインストールしたら、簡単な設定確認をしておきます。
(例はAndroid端末ですがiPhoneも同じ項目があります)

まず左上のメニューボタン>設定に入ります。

Googleフォトメニューボタン

バックアップと同期>アップロードサイズを押します。

Googleフォト バックアップと同期

高画質設定

「高画質」(無料、容量無制限)になっていればOKです。写真は少し圧縮して保存されます。

「元のサイズ」は非圧縮保存になりますが、容量制限があります。

「圧縮されるから写真の画質は悪くなるんじゃないの?」

と思われるかもしれませんが、実際には画質低下はほぼ感じられないレベルになっています
※画質については下記の「写真は圧縮して保存される」の項目で説明しています。

「アップロードサイズ」の下に「モバイルデータ通信でのバックアップ」がありますが、これをONにするとドコモなどキャリアの回線を使うためパケットがかかります。

Wi-Fiがない環境でどうしても写真をアップしたい、という場合のみONにするのがよいと思います。

Googleフォトへの保存方法

iPhoneの場合は「Googleフォト」アプリを立ち上げるとWi-Fi環境であれば自動的に端末内の写真をアップロードしてくれます。

Androidの場合は1枚ずつ手動でアップロードしたり、自動でアップロードさせるフォルダを指定することができます。

■手動バックアップ
(Googleフォトアプリではない)標準の写真アプリで写真を選択して「共有」アイコンを押し、「Googleフォト」アイコンを押してアップロードを行います。

Googleフォト 手動バックアップ

■自動バックアップ
設定>バックアップと同期>端末のフォルダのバックアップに入ります。

フォルダ指定

ここで自動バックアップさせるフォルダを選択します。

全ての写真を自動アップロードさせたい場合は全てONにします。

転送中マークが残ると転送失敗

Wi-Fi通信が不安定だと転送時に出るマークが残ったままになることがあります。

転送中マークが残る状態

これはまだアップロードされていない状態なので、転送ができたと思って(Googleフォト以外の)標準写真アプリで写真を削除しないようにしましょう。

端末へ保存

パソコンにある写真をGoogleフォトへ転送すると、その写真をスマホ端末へ保存させることができます。

カメラの写真をパソコンへ取り込んだ後、Googleフォトを使ってスマホへ移動させることができます。

Googleフォト端末保存方法

Googleフォトで写真を1枚開いて右上から「デバイスに保存」(iPhoneは「ダウンロード」)を選ぶと、スマホ端末にダウンロードされます。

(すでに端末に写真がある場合は「デバイスに保存」は表示されません)
(複数枚を選択した同時ダウンロードはできない仕様になっています)

画面上の操作説明

メニューボタンを押して表示される機能をまとめておきます。

Googleフォト設定

「アーカイブ」
別フォルダになっていて、フォト画面からこのアーカイブへ写真を移動させることができます。
フォト画面で表示する写真を減らして整理することができます。

「ゴミ箱」
スマホ版でもパソコン版でもGoogleフォト上で削除した写真はこのゴミ箱に入ります。
間違って削除した場合でも、ゴミ箱内からフォトアルバムへ戻すことができます。

ゴミ箱にある写真を選択して「復元」を選択すると、フォトアルバムへ戻りスマホ端末内にも再び戻されます。

60日経過するとゴミ箱内は完全削除されます。(60日以内でもゴミ箱内の写真を選択して完全削除することもできます)

「空き容量を増やす」
すでにGoogleフォトへアップロードが完了したスマホ内の写真を、まとめて全部削除する機能です。
重複している写真だけをスマホから削除することで、端末の容量を増やします。
(Googleフォトにアップロードされていない写真は削除されません)

続いてメイン画面下部にある機能になります。

メイン画面説明

「アシスタント」
写真数枚を選択してBGM付きのスライドショー(ムービー)を作成したり、数枚を1つのフレームにまとめたり(コラージュ)、遊び機能が楽しめます。

「フォト」
メインとなる写真一覧画面です。
画面を上下にスライドさせると右端に上下ボタンが表示され、「2018年」「2017年」「2016年」など撮影した年へ一気に移動させることができます。
上部の検索枠から写真を探すことができます。例えば地名を入力すると、その地名で撮られた写真が表示されます。

「アルバム」
「☆」マークをつけたお気に入り写真のアルバムや、撮影地域ごとのアルバム、被写体の種類別に自動で振り分けたアルバムが用意されています。
大量に写真があっても探しやすく便利です。

「共有中」
友人・家族と共有している写真の一覧になります。
(共有の操作方法は次の項目で解説しています)

写真の閲覧

「フォト」の写真一覧から写真を1枚タップすると、大きく表示されます。

写真閲覧画面1

この画面の右上にある「☆」マークをタップするとお気に入り写真となり、アルバム内にある「お気に入りアルバム」に表示されます。

好きな写真には「☆」をつけてまとめることができて便利です。

下にある「編集アイコン」をタップすると、写真の編集・加工ができるようになります。

写真閲覧画面2

明るさ調整、彩度調整など簡単な編集がGoogleフォト上で行えます。

Googleフォトの共有設定

いい写真が撮れたら友人や家族に見せたくなると思いますが、そんなときは共有機能が便利です。

まず共有したい写真を選択して共有アルバムを作成します。

Googleフォト-共有設定

アルバムが作成されたらアルバム名を入力し、「共有」アイコンを押します。

Googleフォト-共有設定2

連絡先一覧の中から送りたい相手のメールアドレスを選択すると、相手に共有フォルダにアクセスできるURLが送信されます。

共有後は、アルバムに写真を追加することもできます。

また右上アイコン内の「共有オプション」では、共有相手がアルバムに写真を追加したりコメントを入力できるかの有無が選択ができます。

Googleフォト-共有設定3

共有を解除したい場合は「アルバムを削除」を押します。(アルバムに入っていた写真は「フォト」に残ります)

パソコン版(デスクトップ版)の使い方

パソコンからGoogleフォトのホームページへアクセスしてGoogleフォトを利用することもできます。

操作はスマホアプリと基本的に同じなので難しくないと思います。

デスクトップ版の使い方

写真のアップロードは、写真を「フォト」にドラッグして入れるだけなのでとても簡単です。

パソコン版でもスクロールすると右端に撮影年月が表示されるので探しやすくなっています。

左端にある「アルバム」を押すとこのような画面になります。

デスクトップ版アルバム画面

「☆」マークをつけたお気に入り写真のアルバムや、撮影場所や被写体別に自動で振り分けられています。

共有アルバムの作成方法もスマホと同じ手順になります。

「フォト」で共有したい写真を選択し、「共有」アイコンから「新規共有アルバム」を作成します。

デスクトップ版共有方法

「共有」に新規アルバムが作成されています。

デスクトップ版共有方法2

その中の共有アイコンを押し、連絡先一覧から送りたい相手のメールアドレスを選択し送信すれば完了です。
(相手には共有アルバムのURLが送られます)

このパソコン版の場合スマホのような同期ではないので、パソコンから一度アップロードした写真はGoogleフォト上で削除してもパソコン内の写真は削除されません。
(ただ同じ写真がスマホ端末内にあればその写真は削除されます。)

写真は圧縮して保存される

最初の設定でアップロードサイズは「高画質」と「元のサイズ」の2種類があったと思います。

「高画質」(容量無制限)で保存する場合、写真はJPEG圧縮処理が行われて1枚のデータサイズが小さくなり、画素数は最大1600万画素に変換されます。

通常は圧縮処理をすると画質低下が起きますが、Googleの圧縮技術はとても優れていてほぼ画質低下を感じないレベルで保存ができます。

例として元画像(2000万画素)とGoogleフォトにアップした画像(1600万画素)の2枚を拡大比較してみます。

比較元画像
Googleフォト画質比較

画像サイズは6.44MBから812KBと大幅に軽くなり、画像情報は減っているのですが、見た目ではほとんど違いがわかりません。

ネット上でもGoogleフォトの圧縮画質についていくつか比較検証が行われていますが、結果は同じで、みなさん画質には問題ないと判断されているようです。

Googleフォト画質比較2

このように画質がガサガサになる300%拡大をすると、元画像の方がわずかに良いことがわかります。

しかしこんなに拡大して鑑賞することはないですから、趣味で写真を楽しむ程度であればこの圧縮でも問題はないと思います。

元のサイズ保存は15GB制限あり

「元のサイズ」で保存する場合、Googleの1つのアカウント当たり15GBの容量制限があります。

この15GBはGmailやGoogleドライブと共有した合計容量となり、足りない場合の追加容量分は有料となります。

Google容量追加プラン

料金は100GBで月額250円、1TBで月額1,300円、さらに20TBまでプランがあります。

画像情報を落としたくないプロの写真家や作品づくりをしている人は「元のサイズ」での保存がよいかと思います。

動画保存にもGoogleフォトは便利

Googleフォトは動画も無制限で保存できます。

動画保存

スマホやパソコンから保存・再生ができます。
(アップロード直後は小さいサイズでの再生になりますが、変換処理後は元のサイズになります)

ただ動画はデータサイズが大きくなるため、「高画質」(容量無制限)で保存すると強い圧縮処理が行われます。

データサイズは1/10程度まで落ちることがあり、画面の大きなモニターで再生するとオリジナル画質より少し甘い画質に感じることがあります。

動画はサーバーをかけてしまうので、多少の画質低下は妥協しないといけないようです。

アップロードできるサイズはGoogleフォトの規約では10GBまでとあり、詳しく書かれていないので推測になりますが、おそらく1ファイル当たり10GBまで転送できるという意味だと思われます。

ただ大容量のアップロードはプロバイダ側の通信制限にかかる場合があるので、短期間で大容量の動画を転送するのは控えた方がよいと思います。

Googleフォトでバックアップは安心

以上、Googleフォトの使い方やメリットを紹介してきました。

容量を気にしなくていいバックアップサービスは他にはないので、たくさん保存して活用することをおすすめします。

写真の整理に便利なアーカイブは最近追加された機能ですし、まだまだ便利になっていくと思います。

Googleフォトまとめ

  1. 無料・容量無制限で写真を保存できる
  2. Googleフォトで削除するとスマホ側も消えるので注意
  3. 友人との共有機能が便利

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