オーヘントッシャンとは、オーヘントッシャン蒸留所で製造されているスコッチ・ウイスキーです。日本ではサントリーが販売しています。
スコットランドの大都市グラスゴーからほど近い場所に位置しており、地域的には低地、ローランドにあたります。
そのため自然が厳しくなく、都会的と言うか落ち着いた雰囲気があるとも言われていますね。
創業は19世紀前半と言われていますが、正式な日時については伝わっていません。しかし、人が集まるローランドの蒸留所の中でもひときわ多くの評価を集めました。
第二次世界大戦の折にはナチス・ドイツの空爆で破壊され、川がウイスキーで琥珀色に染まったというほどの被害を受けますが復活し、今に至っています。
その製法の特徴は、「三回蒸溜方式」にあります。風味を重要視するスコッチでは、造酒時の蒸溜を二回に抑えて個性を壊さないようにするのが一般的です。
しかしオーヘントッシャンは三度にわたる蒸留を行い、飲みやすいクセの無さを追求し、その点がかえってスコッチの中では独創性につながっていますね。
もっとも、単に平板で端正なお酒ではなく、バーボン樽を使って熟成し、独特の風味を出したり、三年ごとに三度貯蔵する樽を変え工夫をしています。
こうすることで、三度蒸留しても消えない独特の趣きを持たせているというわけですね。
独自性の高い仕事ぶりによって、グラスゴーでの造酒が廃れてしまってからも、変わらぬ評判を得続けているブランドで、日本でも良く知られています。
クセの無さから初心者向きとされていますが、一方で微妙な風味は、経験を積まないと楽しみにくく、飲む側の舌が問われる面白さもあります。
買取価格としては、「12年」が1,000円、「スリーウッド」が2,000円ほど、「25年」が10,000円ほどとなっています。
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