タウンエースバンは、トヨタが製造、発売しているバンタイプの自動車です。商用・乗用並行モデルとして名高い「タウンエース」の派生にあたります。
登場したのは、1976年。かねてから実績のあった「ミニエースバン」や「コーチ」の後継として開発され、商用系ではありながらも「カローラ」のコンポーネンツを使いました。
当初はいかにも商用といった雰囲気のゴツゴツ感はありましたが、バブル景気を迎える中で、レジャーに強い大型車が脚光を浴びる中、外観を大きく改めます。
タウンエースバンもそうした時代の変化の流れには鋭敏に反応し、より無駄がなく扱いやすく、積載力も増し、という現代流のコンセプトを取り入れるようになりました。
また、多くのトヨタ系実用車がそうであるように、タウンエースバンの堅牢さも、国内ではもちろん、海外でも極めて高い評価を得ることとなっていきます。
その結果、2008年にモデルチェンジされた4代目に関しては、インドネシアで生産が行われ、日本に逆輸入されるという形になっていますね。
近年のモデルに関して言えば、その外観は、極めてタフでありながらも、滑らかさも持ち、いかにも剛性的に強みがありそうなボディラインとなっています。
フロントから見ることができる「顔付き」も、いかにも商用バンらしいタフさと頼もしさに満ちており、見る人の「イメージ」にも即している感があります。
内装は、伝統的なバンの外観とはうって変わっており、非常に高品質かつ明快。乗用モデルと言って差し支えないほどのレベルに達していますね。
とは言え、ごくシンプルに構成された計器類や人だけではなく多量の荷物を詰めるように確保されたスペースの大きさなどの部分はしっかりと商用車的でもあります。
搭載されているエンジンは、1.5lにして4気筒と、商用バンとしてはかなりコンパクトなものですが、非力さはまったくありません。
それどころか、1.8lクラスのエンジンを搭載していた先代よりもずっとパワフルに仕上がっているという驚異的なレベルアップを遂げています。
エンジンが縮小した分、車体重量も絞り込まれているので、最高速や巡航性能のみならず、このタイプの車が課題としている出足も強化されているのは嬉しいところです。
極めてレベルが高いバンであり、しかも長年の実績があることから、現役車種として極めて高い人気を有していますね。
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