スタリオンは、三菱自動車が製造、発売していたクーペタイプの自動車です。
登場したのは1982年。元々は「ミラージュ」などのセダン車などが主であり、スポーツカーとは縁遠かった三菱ですが、米国向けに市場投入を決意します。
そして発売に際しては、神話に登場するヘラクレスの愛馬、アリオンを前面に出すなど、かなり積極的な広告活動を展開。
ちなみに今やおなじみとなった「スタリオン」という語句も、発売に際して作られた「造語」ということで、いかに気合いを入れていたかが分かります。
そして、初代スタリオンは、その外観を、箱型と言うにも枠からはみ出てしまうほどに角張らせた、SF映画的なボディラインの車として作り出していました。
これは、米国市場を見据えた故とも言われていますが、長いノーズと低いフロント部により、さらに近未来感が増した「顔付き」と相まって話題の車となります。
発売早々映画に使われるなどアピールは大成功を収め、三菱自動車がスポーツカー路線を進むきっかけを作ったとも言える活躍を示していくことになります。
もちろん、日本でも支持され、世界中に輸出されるに至ったのは、その外見が注目されたからだけではありません。内容に関する部分も極めて充実していました。
その多くが武骨なほどの機能性を示すことが多いスポーツカーの中にあって、スタリオンは内装でもラジュグアリー性を徹底的に追求。
バージョンによっては、シートどころか内装全体をウッド調のカラーリングとし、シートもクッション式、ということもあったようです。
しかも速度などを表示するメーターには、大多数の車が使うアナログ式ではなく、デジタル式を採用。完全に「未来感」を前面に出していきました。
搭載されているエンジンは、2l、あるいは2.6lにして4気筒という、クーペとしてはやや大きなもの。
それだけに加速性には極めて優れており、全体的な速力も優秀です。コーナリングなどの基本性能に関しても問題点はなく、極めて仕上がりが良いのが特徴です。
その実力は各種のモータースポーツでも活躍したことから明らかであり、プロ的な土俵でも勝ち続けてきたからこそ、三菱のスポーツ路線は支持されたと言えます。
発売が終了してから相当な月日が経過してはいますが、極めて個性的なフォルムと優れた性能を両立できているため、クラシックカーとして高い評価を得ていますね。
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