【オランダ銀行設立200周年 10ユーロ金貨】の買取価格、相場と詳細について

「オランダ銀行設立200周年 10ユーロ金貨」は2014年にオランダで発行された金貨です。

コインの表面にはオランダ銀行が設立された当時の皇帝であったウィレム1世の肖像画が描かれています。

この肖像画は他のものとは大きく異なっており、彼の輪郭に複雑な紋様が施されています。これは偽造防止のためにつけられたものです。

図案に採用されているウィルム1世はオランダにおいて1815年3月16日から1840年10月7日までのおよそ25年間皇帝を務めた人物です。また、初代オランダ国王としても知られています。

彼は1800年代に即位した人物でありながら、1600年代のイギリスに見られたような絶対王政を行いました。旧貴族などを後ろ盾として政治的な権力を独占し、「遅れてきた啓蒙専制君主」と呼ばれることもありました。

彼は南北に分かれていたオランダを統一しようと奔走しますが、最後までその悲願を達成することは出来ませんでした。

当時のオランダは20年間にわたる内乱の直後で経済は混乱状態にありました。この不安定な経済状態を回復させるために設立されたのがオランダ銀行であり、1824年にはイングランド銀行を手本として再編成が行われました。

そこからおよそ180年にわたってオランダ国内の貨幣を司ってきましたが、1990年代の後半に入るとEU諸国の中で共通通貨であるユーロが発行されることが決まり、オランダもこの時代の流れに乗ることとなりました。

こうしてオランダ銀行はその歴史を終え、欧州中央銀行に取り込まれました。

「オランダ銀行設立200周年 10ユーロ金貨」には1枚につきおよそ20,000円から40,000円の買取金額がついています。

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