6400レイス金貨 ジョアン皇太子
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材金91.7%
発行年度1809年

「6400レイス金貨 ジョアン皇太子」は、1809年にポルトガル領ブラジルで発行されました。表面はジョアン皇太子、裏面は紋章がデザインされています。品位は、金917、重さ14.34g。

ジョアン皇太子は、ポルトガル国王ドン・ジョアン6世の王子です。ナポレオンの侵攻によってポルトガルを追われたジョアン6世は、一族とともに植民地のブラジルへ亡命します。

その時、1万6千人もの貴族や商人を引き連れ、リオデジャネイロに仮の政府をつくりました。開発の遅れていたブラジルは、そのことで経済や文化も潤うことになります。

その後、ナポレオンが失脚しジョアン6世は息子のドン・ペドロ1世をプラジルの摂政として残し、自分は本国へ帰国します。その際、ブラジルの地位や政治が元の植民として戻されました。

落胆したブラジルは、民衆が立ち上がり民主化運動が盛んになります。

この時、ペドロ1世も民衆の側に立ち「独立か死か」と、先頭に立って立圏国家としての民主国家を勝ち取りました。若き24歳の青年の独立記念像が、100年後にサンパウロ郊外のトピランガ公園に建立されています。

「6400レイス金貨 ジョアン皇太子」の買取金額は美品状態で100,000円前後となります。金の品位が良質で、発行枚数が少ないことから高額で引き取ってもらえそうです。

ブラジル金貨が良質な理由は、大航海時代にさかのぼります。ポルトガル領ジョアン5世の時代から、貨幣や金貨もサンパウロやミナス造幣局で製造されています。

その代表的なのが1724年、1725年、1727年発行の「ブラジル20000レイス金貨」です。ミナスジュラスというブラジルきっての金鉱山で発掘されたものが使用されているからです。

コイン収集は金額のことだけでなく、幅広い知識のある専門家に相談すると、いろいろ教えてもらえて参考になりますね。

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