20レアル銀貨 ジョゼフ・ボナパルト
レア度☆☆☆
買取価格少し高い~高い
素材銀90.3%
発行年度1810年

「20レアル銀貨 ジョゼフ・ボナパルト」は、1808年~1813年にスペインで発行された銀貨です。

表面はスペイン王ホセ1世の横顔肖像、裏面は紋章がデザインされています。品位は、銀903、重さ約27g。

ジョセフ・ボナバルトはナポレオンの兄のことで、ナポレオンのスペイン攻略によって、1806年にスペイン王ホセ1世の名で即位しました。在位期間は1813年までと短いものでした。

中世までのスペインはイスラム帝国に支配された、地域ごとの小さな国の集まりでしたが、1492年にレコンキスタ運動によって国家統一されイザベル1世がスペイン女王となりました。

ここから、女王の支援で航海に出たコロンブスが新大陸を発見するなど大航海時代が始まります。

スペインの植民地となった南米のメキシコシティーやペルーのリマ、ボリビアのポトシ銀山などで次々と銀山を採掘し、大量の銀貨の鋳造して本国へ送る時代が続きます。

16世紀から18世紀まで、「ピース・オブ・エイト」と呼ばれる高品質の、他の銀貨より8倍の価値がある世界に通用する貨幣として流通しました。

これらの銀貨は、1516年~1700年のハプスブルグ朝、1700年~1808年のブルボン朝、1808年~1813年のボナパルト朝、1871年~1873年のサボイア朝などスペイン王室の銀貨として、その歴史に刻まれています。

「20レアル銀貨 ジョゼフ・ボナパルト」の買取金額は数万円程度ですが、状態が良いものは10万円を超える場合もあります。

「宝島」などの海賊映画などでもおなじみなので、高く買い取りされやすい知名度があります。お手元にあれば、ぜひ専門の鑑定士に見てもらってください。

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