レア度 | ☆☆☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 金90% |
発行年度 | 1815年 |
「イタリア・パルマ 40リラ金貨 マリー・ルイズ」は、1815年に発行されました。
おもて面は、パルマ公国の君主マリー・ルイーズの肖像、うら面はパルマ公国の国章が刻印されています。品位は、金900、重さ12.9g、直径29mm。
コインの買取価格は数万円、状態が良ければ10万円以上になります。
マリー・ルイズは、オーストリアの名門貴族ハプスブルグ家の王女です。
ハプスブルグ家とは、中世紀頃から政略結婚などにより領土を拡大していった一族です。
18世紀にオーストリアの女帝のマリア・テレジアは、16人の子をもうけ子女を隣国のパルマ公国やスペイン王、ナポリ王などと婚姻関係を結んでいます。
なかでも、フランスのルイ16世に嫁がせ処刑されたマリー・アントワネットは歴史的によく知られています。
マリー・ルイズは、ハプスブルグ家のローマ帝国皇帝兼オーストリア大公であるフランツ2世の王女で、マリア・テレジアのひ孫にあたります。
やはり、望まぬ政略結婚によって19歳でナポレオンの後妻となりますが、その後、ナポレオンは失脚しマリー・ルイズに与えられたのが小さなバルマ公国でした。
25歳で慣れない異国の女公になった彼女ですが、領民の意見を取り入れた政策や芸術・文化にも造詣が深く、新たな地で生涯を過ごしています。
夫ナポレオンの存命中に恋の噂の相手ナイペルグ将軍とは、後に結婚して子供をもうけています。
音楽好きの彼女はパルマにオペラ座を建てたり、地元出身の若き音楽家ヴェルディーを支援したり、すみれの苗をフランスから取り入れるなど、女性らしい配慮が見受けられます。
今ではパルマを代表するワインや香水など、女公の冠の付いたお土産物が並ぶ可愛い街として、女性の観光客で賑わっています。
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