レア度 | ☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 銀83.5% |
発行年度 | 1926年 |
「イタリア 10リラ銀貨 クァドリガ」は、1914年に発行されました。
おもて面はヴィットリオ・エマヌエレ3世の肖像、うら面はクァドリガがデザインされています。品位は、銀835。
現在の買取価格は30,000円位となっています。ただ未使用などで状態が良いものは100万円を超えることがあります。
図柄のクァドリガとは、古代ギリシャで戦車競走に使われていた4頭立ての馬車で、女神の乗った姿は勝利の象徴とされています。
この金貨は、1900年にイタリア国王になったヴィットリオ・エマヌエレ3世によって発行されたものです。彼は、世界有数のコインコレクターであり著書まであるというユニークな国王です。
時代的には、第一次世界大戦を経験し、国内では革命派のムッソリーニの台頭を余儀なくされ、さらに第二次世界対戦の敗戦国としてイタリア最後の国王という激動の生涯でしたが、彼が愛してやまなかったコインは今もコレクターの間では評価の高いものがあります。
在任中の1900年~1946年まで、通貨や記念硬貨の金・銀などその発行数は、数十種類にも及びます。いかに、コインに魅せられていたかがかいま見えます。
「クァドリガ」も人気の高いコインですが、この他にも1911年発行の「イタリア50リラ金貨王国50周年」は、ギリシャ神話の女神と勇壮な騎士が描かれています。
また、1912年発行の「イタリア50リラ金貨麦を刈る女神」も、気品高く美しいデザインです。
まだまだご紹介しきれませんが、どれも貨幣の枠を超えて芸術的価値が見出されるものばかりです。
こだわってデザイナーに製作させたものだけに、彫刻のように飛び出してきそうなリアル感と繊細さがあり、その手作り感が今も人々を魅了するところです。
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