1850年 ブラジル ペドロ2世 20,000レイス金貨
レア度☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材
鋳造年1840年

「1850年 ブラジル ペドロ2世 20,000レイス金貨」は1850年にブラジルで発行されたコインです。量目は17.9グラムでありながら直径は大きく、非常に大型のコインという事が出来るでしょう。

コインの表面にはブラジル帝国の皇帝であったペドロ2世の姿が描かれています。

ペドロ2世は1831年から1889年の期間にブラジル帝国の皇帝を務めた人物です。ブラジル帝国最後の皇帝でもあり、彼の退位を持っておよそ70年の歴史を持つブラジル帝国はその幕を閉じる事となりました。

彼は当時の王としては先進的な考えの持ち主であり、ブラジルで国教と定められていたカトリック教会を抑圧したり、当時ヨーロッパ諸国が当たり前のように行っていた黒人奴隷制の廃止を訴えました。

これらの政策を実行に移したことから彼はブラジル国民からは大きな支持を獲得しており、現在でもブラジル史上最高の政治家の一人であると言われることもあります。

しかし彼の行った政策の数々は彼の支持層であった教会と地主たちの反感を買う結果となり、最終的には失脚してしまいました。

ペドロ2世とは、「ブラジルの近代化に貢献しながらも、それが原因で失脚してしまった悲劇の政治家」であるという事が出来るでしょう。

「1850年 ブラジル ペドロ2世 20,000レイス金貨」には1枚につきおよそ50,000円から70,000円の買取金額がついています。

1951年にも同様の図案のものが発行されましたが、その発行枚数は1850年のものが42000枚であるのに対して1951年のものの発行枚数は300000枚にも及びます。

そのため1850年に発行されたこのコインのほうが希少価値がある分買取金額は高くなっています。

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