10銭錫貨幣
レア度
買取価格額面通り~少し高い
素材錫93/亜鉛7
鋳造年1944年

「10銭錫貨幣」は1944年(昭和19年)に発行されていた貨幣です。

1944年の終戦間近になってくるとアルミニウムは本格的に航空機器に用いられることになり、アルミニウムを原料とした硬貨の発行が出来なくなってきます。

また、銅や亜鉛についても軍用に需要があったため硬貨の原料にするものがなくなってしまいました。

こうした状況の中で白羽の矢が立ったのは「錫(すず)」でした。錫は本来非常に熱に弱い金属であり、硬貨を作るのには適していません。

しかし当時の状況下ではこれ以外に原料にできるものがなく、政府はやむを得ず錫を原料としたものを発行しました。コインの直径は19ミリで、量目は2.4グラムとなっています。

錫は日本国内で採れたものではなく東南アジアで産出されたものを日本に持ってきてから加工されました。

しかしさらに戦況が悪化すると東南アジアから錫を持ってくることが困難になり、発行が中止されてしまいました。

同時期には日本の占領下にあったジャワ島などでも10銭硬貨が発行されました。そちらの直径は23ミリで量目は3.5グラムとなっています。

「10銭錫貨幣」には1枚につきおよそ1円から100円の買取金額がついています。1年にも満たない発行期間ですがその枚数は4億枚を超えています。さらに質が低いこともあって買取金額は非常に低く設定されています。

一方でジャワ島で発行された軍用ものについては発行枚数は多いものの現存するものが少ないため1枚につき10,000円以上の相場がついています。

この両者は図案が異なっており、ジャワ島で発行されたものについては表に怪物のような生き物が描かれているため一目で見分けることが可能です。

『10銭錫貨幣』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,正確に鑑定できる古銭買取業者

近代銭(銀貨・銅銭等)は様々な種類が発行され、それぞれの製造年度によっても価値が変わります。

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