レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り~少し高い |
素材 | ニッケル |
鋳造年 | 1933年 |
「10銭ニッケル貨」は1933年(昭和8年)から1937年(昭和12年)までのおよそ4年間にわたって発行されていた硬貨です。
もともとは白銅貨として発行されていたものが、素材を大幅に変更し、ニッケル100%で発行された貨幣になります。
この様な素材の変更が行われたのは、満州事変が起こったことによって日本と中国の間で戦争が起こる可能性が高くなったからです。戦争に向けて金属を温存するために金属を使わない硬貨が作られたのです。
ニッケルを素材とした硬貨発行されたのは時代背景的なことが理由でしたが、ニッケル貨は当時の技術を使っても偽造する事が難しいために偽造の防止に役立ち
ました。
満州事変は1931年に南満州鉄道の線路が爆破された事件を発端とした事件です。これによって中国国内は危険な状態であるとして日本は軍事行動を起こしました。しかしこの事件は日本軍が自ら起こしたものであり、「自演行動」でした。
この事件に対して中国は不服であるとして国際連盟に調査を依頼します。
その調査の結果、日本の行った一連の軍事行動は認められないとされたため、日本は国際連盟を脱退することになりました。
満州事変は軍が独自に起こした事件であり、日本政府がこれを容認したことによって軍の発言力がこれ以降強まっていくこととなりました。
さらに内閣総理大臣であっても軍の意向に従わないものは暗殺されるなど過激な行動も増えていきました。
「10銭ニッケル貨」には1枚につきおよそ数十円から1,000円の買取金額がついています。その多くは数百円の価値しかありませんが、未使用のものなど状態が良いものであれば1,000円近くの買取金額になることも期待できます。
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