レア度 | ☆☆☆ |
---|---|
買取価格 | 少し高い~高い |
素材 | 銅 |
発行年度 | 1470年頃 |
1470年頃の室町時代に発行された、金円世宝(きんえんよほう)です。
穴の空いた銭であることは他のお金と比べても何ら変わりはないですが、その使用目的が永楽通宝の不足分をまかなうためだったことに、他の貨幣との一番の違いが見られます。
琉球王国の尚円王が治めていた時代に使用されていました。ところで琉球王国、そして室町時代と聞いて何か思い当たる節はありませんか?
そうです、その時代はちょうど貿易が盛んな時期で、琉球王国は貿易の中継地点として非常に栄えていました。
貿易をする際にお金が使用されることは言うまでもないですが、その時に使用されていたお金というのが、先ほども述べた永楽通宝になります。
しかし次第に永楽通宝の枚数が足りなくなってしまったので、不足分を補う名目で金円世宝が造られたのですね。
造られた目的が特殊であること、またそもそもの発行枚数がかなり少なかったことから、保存状態の良いものでは買取金額は約5万円程度にはなるようです。
ただしかなり前に発行されたものであるため、よほどのものでない限り保存状態は普通~悪いものが多いでしょう。ですので、数千円から5万円未満で見積もりを立てておいた方がよいと思います。
金円世宝は中心の穴を囲むようにその文字が彫られているのですが、時計周りなど規則性のあるものではなく、上下右左と初めて読む方なら少し戸惑ってしまう並び方で文字が並んでいます。
そこがこの銭の魅力とも言えるでしょうが、漢字も現代のものとは大きく異なるため、瞬時に金円世宝だと判断することは少しだけ難しそうです。
また裏面にはなにも施されていないなどデザインがかなりシンプルなので、不足分のお金としての実態を伺えることが出来ます。
『金円世宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。