貿易銀
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材銀90/銅10
鋳造年1875年

「貿易銀」は1875年(明治8年)から1877年(明治10年)のおよそ3年間発行されていた貨幣です。名前の通りもっぱら貿易用として用いられました。

表面には新1円銀貨と同じ図案を採用していますが、裏面には「一圓」というもじから「貿易銀」という文字が書かれるようになりました。

当時のアジア市場ではメキシコで発行された8レアル銀貨の人気が高く、貿易ではこの銀貨が多く用いられていました。その一方で日本の銀は国際的な地位は低いところにありました。

そこで政府はそれまでに発行されていた新1円銀貨に比べて銀の量を増やしたもの発行して少しでも日本の貨幣の国際的な地位を高めようと画策しました。

この様な目的で作られたのが貿易銀です。そのサイズは直径が38.58ミリ、量目が27.216グラムとどちらも少し増加しています。特に量目は洋銀と同じ420グレーンになりました。

しかしながらそれまででついた日本の銀の印象は払拭することは出来ず、貿易における状況は変わらないままでした。このことからわずか3年で発行が停止されてしまいました。

「貿易銀」には1枚につきおよそ50,000円から100,000円の買取金額がついています。

貿易銀というだけあって海外に多く流出したため、日本には殆ど現存していません。それによって希少価値が高くなり買取金額も高めに設定されています。

コレクターにも人気が高いため、特に大陸ではこれによく似た偽物が多く作られました。これらとの見分けもしっかりしたいならば一度鑑定士に見てもらうと良いでしょう。

年号別にみると明治10年に発行されたものが最も枚数が少なく、高い値段で取引されています。また「一圓」の右側の丸い刻印がある「右丸銀打」タイプだと価値が高くなります。

『貿易銀』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,正確に鑑定できる古銭買取業者

近代銭(銀貨・銅銭等)は様々な種類が発行され、それぞれの製造年度によっても価値が変わります。

そのため一般の中古買取店では価値の高さを鑑定できず、査定額が安くなってしまう可能性があります。

古銭買取業者で正確に鑑定してもらうことで、高額買取りしてくれます。

2,高く売るコツは2社以上で査定

近代銭(銀貨・銅銭等)の買取価格は業者によって差が出ることがあります。

価値の高い硬貨や枚数が多いと金額差はさらに大きく、1万円以上の差が出ることも十分あり得ます。

そのため2社以上の買取業者で査定額を確認することが、高額買取りのコツになります。

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