貞観永宝
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材
発行年度870年

「貞観永宝」は870年(貞観12年)から鋳造されていた古銭です。

皇朝十二銭の一つに数えられている古銭の一つで、その9番目に当たります。

発行された理由はそれまでに流通していた貨幣が痛んでおり、貨幣の一新を図るためでした。

それ以前に発行されていたものと変わらず直径は約19ミリ、量目は2グラムとなっていますが、銅の含有量はかなり減らされており、およそ60パーセント程度になってしまいました。代わりに鉛の含有量が増えているのが特徴で、35%ほどが鉛で出来ていました。

皇朝十二銭は後半になればなるほどその質は劣悪なものに代わっており、流通していく過程の中で文字が読めなくなったり、輪郭がゆがんでしまうものが多く見られました。

その劣悪さは当時の書物の中に「輪郭が完全なものはない」と書かれているほどです。

また、国が作っていた銅貨は当時国営であった長門の銅山で採れる銅を原料としていましたが、その銅を農民が雑器を作るのに使用してしまったせいで銅不足を招いてしまいました。

そのためこの古銭も途中からさらに小型になり、質もさらに落とすことになってしまいました。

農民たちは銅で作った雑器を販売することによって利益を上げていましたが、国は貞観永宝を作るにあたってこれを禁止しています。

「貞観永宝」には1枚につきおよそ50,000円から500,000円の買取金額がついています。

上記で述べたように、その鋳造時期によって同じ貨幣であっても質が異なっているため買取金額にも大きな差が見られます。

全体的に劣悪な質だったため現存するものも良質なものが少なく、もし良質なものを持っている場合にはその買取金額は跳ね上がることが期待されます。

『貞観永宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。