レア度 | ☆☆☆ |
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買取価格 | 高い |
素材 | 鉛 |
鋳造年 | 1863年 |
細倉当百(ほそくらとうひゃく)は、現在の宮城県にある仙台藩で1863年に鋳造された小判です。
普通の小判と違って真四角の形をしており、真ん中にもまた四角く穴が開いています。「細倉当百」と、右→左→上→下の順番で文字が施されているのもこの小判の特徴です。
正方形という形も非常に珍しいですが、その大きさも他の地方貨幣と比べて桁違いでした。
一辺の長さはなんと60㎜にも及び、重さは約180gになります。小判そのものをそれほど知らない人でも、現在のお金と比較すればかなりの大きさであったことを理解出来るのではないでしょうか。
小判の裏には、穴の下に「秀」という漢字が書かれています。
この秀は、奥州藤原氏の三代目藤原秀衡から取ったとされているのですが、その昔秀衡の時代には東北でたくさんの金が取れたと言われていました。
そのため、その時の栄華がもう一度起こって欲しいとの願いを込めて、小判にこの文字をほどこしたのだそう。
とは言っても仙台藩自らがこの文字を施したのではなく、鉱山で働いていた関係者からの提案によって決められました。
なんとも深くて切実な思いが込められていたのですね。この細倉当百はそんな思いを持った鉱山関係者への給料が、主な使い道となります。
買取金額は10,000円程度か、状態が良ければ20,000円程度になります。
地方貨幣の中でも取り立てて高いわけではないですが、十分な価値があると言えるでしょう。
もちろんこれは一つの予想に過ぎないので、小判の状態によっては高くなるかあるいは低くなるかのどちらか一方に偏ることも全くないとは言い切れません。
細倉当百は鉱山で採取された鉛を使っているという点においても非常に珍しいので、買取に出すかまだ迷っている方はその珍しさを買って、家で保管する選択肢もぜひ前向きに検討してみてくださいね。
『細倉当百』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
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買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
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