レア度 | ☆ |
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買取価格 | 普通~少し高い |
素材 | 銅/鉄 |
発行年度 | 1856年 |
この古銭は江戸時代末期の1856年に蝦夷と松前のみ使用を認められていた地域貨幣です。
材質は鉄、形は円形で量目は3グラムと非常に軽く、江戸時代に流通した貨幣としては変わった貨幣だと言えます。
この貨幣が発行された背景はペリーの来航にありました。1853年にペリーが浦賀に来航し下田と函館の2つの港を開港させました。
函館ではこのため外国と交易をする機会が多くなりました。藩内でも流通が盛んになり、その便宜を図るために作られたのがこの貨幣でした。
その発行枚数は1億枚にものぼり、当初は現地の人々に導入を歓迎されていました。ただ後に天保通宝などの銅銭が流入してくると鉄銭である函館通宝はあまり使われなくなってしまいました。
この貨幣が使われていた蝦夷地は、アイヌの居住地という意味合いを持つ言葉した。
古代日本においては蝦夷(えみし)と言われていました。それには野蛮人という意味合いを持ち、それを討伐するために将軍という役職が置かれるようになりました。
この将軍という役職には源頼朝や徳川家康といった有名な人物が代々つくことになりましたが、もともとは征夷大将軍という名称した。
私たちにもなじみの深い将軍は蝦夷を征服する、という意味合いで使われた言葉だったのです。
この貨幣の価値は母銭であるか子銭であるかによって大きく変わります。母銭は銅でできており、子銭に比べて数が非常に少ないです。
そのため、母銭は状態がいいものであれば3万円以上の価値があります。一方子銭のほうはその流通枚数の多さもあり、一枚につき数百円前後で取引されています。
売却をする前にどちらの材質でできているか必ず調べておきたい古銭です。
『箱館通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
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