琉球通宝當百
レア度☆☆
買取価格普通~少し高い
素材
発行年度1862年

「琉球通宝當百(りゅうきゅうつうほうとうひゃく)」は1862年の3月から薩摩藩で鋳造・発行された貨幣です。

当時薩摩藩の支配下にあった琉球藩の経済が悪化していたことを受け、その救済のために鋳造されたものになります。

表面には「琉球通寶」という文字が、裏面には「半朱」という文字がそれぞれ篆書体で記載されています。

その量目な30グラムから32グラムと重めになっていますが、主な素材は銅ではなく鉛になっています。また、直径は43ミリ程度であり、同時期に世界中で発行された古銭の中でも大きいサイズを誇っています。

本来この貨幣は琉球藩の経済的救済を目的として3年限定で鋳造を許可されたものでした。

しかし薩摩藩では琉球通宝當百のほかにも同時進行で天保通宝を密かに鋳造していました。当時幕府の許可なく貨幣を鋳造することは禁じられており、リスクの高い行為でした。

そんな中でもあえて鋳造を行ったのは劣悪な貨幣を発行することによって得られる出目(利益)が大きかったためです。

天保通宝の密鋳によって、薩摩藩は薩英戦争が起こるまでの期間におよそ30万両もの資金を得ることができました。また、この戦いの後も一日に7000両を鋳造するなど、さらなる資金獲得の手段となりました。

薩摩藩では初めての貨幣鋳造になったため、天保通宝を鋳造したことのある職人を招待してその技術を伝えさせるなど、周到な準備をしてから鋳造に至りました。

「琉球通宝當百」は1枚につきおよそ2,000円から8,000円程度の買取金額がついています。

インターネットオークションで売却した場合もほぼ同じ落札金額になっているので確実に売却したいならば専門の業者で売却する方が良いと言えるでしょう。

『琉球通宝當百』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

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