レア度 | ☆☆☆ |
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買取価格 | 高い |
素材 | 銅/鉄/真鍮など |
鋳造年 | 1863年 |
琉球通宝半朱は、1863年に造られた穴銭です。
琉球通宝は二つの種類があるのですが、半朱はその内穴銭に書かれている漢字が篆書体(てんしょたい)と呼ばれる昔の中国で使われていた漢字、つまり読解しにくい方の漢字で文字が書かれています。
丸い形に正方形の穴、というビジュアルでも見分けが可能です。
同じ時代には似たようなたくさんの地方貨幣が、それぞれの藩の目的によって鋳造されました。
この琉球通宝半朱も、名前からすると琉球王国が独自に造ったものなのだろうと思われがちなのですが、実は琉球王国は製造に関わっておらず、距離的にも近い薩摩藩によって鋳造されたものなのです。
その目的は、危機的状況に陥っていた琉球王国を助けるため。
というより本当に琉球が経済的にピンチにあったかどうかは不明で、本当の理由は薩摩藩が支配していた琉球を上手い具合に利用して貨幣の鋳造に携わるためだったようです。
幕末に至るまで薩摩藩は小銭という小銭を全く造ったことがなかったため、鋳造自体が初の試みでした。
しかも前々から計画していたわけでもなく、非常に突発的なものだったようです。とりあえずやってみる精神が強い、リスクを恐れない藩だったのでしょうか。
また鋳造経験がないということは、もちろん鋳造するための知識もないということ。
そのため藩主の島津斉彬はその技術を伝授するために、実際に小銭鋳造に関わったことがある人(茶釜を作る職人でもあった)に、「徳川将軍家に茶釜を贈りたいのでその手法を教えて欲しい」と、貨幣鋳造の意図を周りに知られることなく呼び寄せて技術を学んだそう。歴史ドラマみたいな話ですよね。
琉球通宝半朱の買取金額は、おおよその目安で3,000円前後になります。美品ならば5,000~1万円は期待出来るようです。
『琉球通宝半朱』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。