洪武通宝
レア度
買取価格普通~少し高い
素材
発行年度1368年

「洪武通宝」は1368年から明で鋳造されていた穴銭です。これは日明貿易を通じて日本に持ち込まれ、日本でも広く流通しました。

もともとは明の初代皇帝であった洪武帝が鋳造させたものであり、裏面にはその鋳造された産地を記載しているものが多くなっています。例えば浙江省をその産地とするものは「浙」の字が書かれています。

特に日本と明の関係は3代将軍足利義満の時代に行われた日明貿易(勘合貿易)として書かれています。日本と明が頻繁に貿易していたことから海上にはその金品を狙う海賊が出没し、両国を悩ませていました。

これを解決するためにお互いの国の貿易船が正規の貿易船であることを表す「勘合」を持つことによって海賊との区別をつけられるようにしました。

この貿易において当時中国で不足していたとされる銅が日本から大量に流出しました。

この銅はかなり高値で輸出されていましたが、それは当時日本で採掘される銅は銀も含有していたためです。日本の技術では銀だけを採ることは出来ませんでしたが、中国にはこれを取り出す技術がありました。

「洪武通宝」には1枚につきおよそ50円から1,200円程度の買取金額がついています。

穴銭の中でも流通した範囲や枚数が多いことから希少価値はほとんどなく、非常に安い買取金額となっています。

しかしながら産地やそれが書かれている書体には本当に多くのバリエーションが存在し、その中でも希少価値の高いものがそろった場合には1,000円前後の買取金額になることもあります。

その種類の多さも相まって価値を自らの目で判断することは難しく、価値の分からない状態でインターネットオークションにかけるのはもったいないと言えます。

一度は専門の業者に持って行った上でその価値を正しく知ってから売却する事がおすすめされます。

『洪武通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。