【明治通宝5円】の買取価格、相場と詳細について

「明治通宝5円」は1872年（明治5年）から1899年(明治32年)までのおよそ27年間発行されていた紙幣です。

明治時代に入って幕府ではなく政府が発行した紙幣の一つで、同時期には100円、50円など様々な額面のものが発行されました。

明治時代初期における明治政府の財政状況は非常に苦しいもので、戊辰戦争によって大量の資金を使用したことから慢性的な財政難に陥っていました。また、外国との貿易の中で金や銀が大量に流出してしまったこともこれに滑車をかける事となりました。

この状況に対して政府は太政官札や府県札といった様々な機関から紙幣を発行することによって対応しました。

しかし様々な機関から発行されているということはすなわち貨幣には統一性がなく、偽造紙幣が大量に出回るという新たな問題が生じました。

貨幣に統一性がないことから市場が混乱状況に陥ったため、明治政府は統一貨幣の発行を求められるようになりました。

これに対して1871年に新貨条例が制定され、それまでばらばらだった貨幣に「円」という共通通貨が導入されました。

時を同じくしてドイツから偽造防止が可能な通貨の製造法が日本に売り込まれたことによって政府はドイツに新しい貨幣の製造を依頼しました。

こうして出来上がったのが「明治通宝」でした。

5円の額面を持つものは、ドイツのみで製造されたものであり、3,104,474枚発行されました。

「明治通宝5円」には1枚につきおよそ100,000円から300,000円の買取金額がついています。

明治時代初期に発行されたものというだけあって現存するものは劣化の激しいものがほとんどです。

ただし状態の良いものをお持ちの場合には25万円以上の買取金額が期待できます。

『明治通宝5円』を損せず高額買取してもらう方法とは？

旧紙幣はプレミア価値のついた種類がたくさんあり、最近の紙幣でも紙幣番号によってはいい買取価格となります。

しかし金券ショップや一般のリサイクル店で買取りをすると希少価値の高さが判断できず、プレミア価値をつけてもらえない可能性があります。

旧紙幣は専門の古銭買取業者に査定してもらうのが一番です。

希少価値の高い旧紙幣だったとしても、実際は買取業者によって査定額に差があります。

特に価値が高い紙幣の場合、業者によって倍以上の差が出ることも珍しくありません。損をしないためにも複数社の査定がおすすめです。

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