明治一朱銀
レア度
買取価格普通~少し高い
素材銀87.91%
発行年度1868年

「明治一朱銀」は1868年(明治元年)から1869年(明治2年)にかけて鋳造されていた古銭です。

実は江戸時代の末期にも同様に鋳造されていましたがその大半は明治時代に入ってからのものであるために明治一朱銀という名称がついています。

量目は1.87グラムと江戸時代に鋳造されていた一朱銀よりも低くなっており、さらに銀の含有量も87.91グラムと減らされてしまいました。

またこの古銭に書かれている「常」の文字の最初の3画がまるで川の字に見えることから川常一朱銀(かわつねいっしゅぎん)という別名がついています。

1868年から1869年にかけては戊辰戦争が行われており、最終的には函館五稜郭の戦いによって終結しました。この戦いに勝利した新政府軍はこれまでの国の在り方を大きく変える改革を行いました。

江戸時代までの社会制度は武士を中心とした封建制度であり、将軍を中心に忠誠を誓った家来たちがそれぞれに領地をもらい受け、それを守るという制度でした。

それに対して明治時代の新制度は天皇を中心とした中央集権的な国家を目指しており、天皇に大きな権力が委ねられました。

また、それに伴って大名の持っていた土地をすべて国に返還させることによって武士の治める時代は終わりを告げたと呼べるでしょう。

この様に様々な改革を行っていく中で新政府は財政支出が大きくなってしまったため、改鋳利益を出す目的もありこのように品位を下げた古銭を発行せざるを得なかったのです。

「明治一朱銀」には1枚につきおよそ1,000円から2,000円の買取金額がついています。

発行されていた期間が短いことから希少価値が高いように思われがちですが、その銀含有量の少なさから、価値は非常に低いものになってしまっています。

『明治一朱銀』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な買取業者で鑑定してもらう

古金銀は古銭の中でも鑑定が難しい種類になります。1つの種類でも、刻印された書体は数十などに分類され、買取価格も変わってきます。

しかし一般的な中古買取店で査定をすると、価値の高さを判別できない可能性があります。そのため希少価値が高くても、安い買取価格になる可能性があります。

古金銀は経験豊富な古銭買取業者に依頼するのがおすすめです。

2,高く売るなら2社以上で査定

古金銀は高額買取りになる種類が多いです。そのため買取業者による査定額の差も大きくなります。

1枚で数千円の差や、枚数が多ければ2倍の価格差が出ることもあります。

そのため高く売るなら2社以上で査定をするのがおすすめです。

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