旧10円金貨
レア度☆☆☆☆☆
買取価格非常に高い
素材金90%
発行年度1871年(明治4年)~1880年(明治13年)

明治4年に公布された「新貨条例」で金平価は1円=純金1.5gと決められ、それに基づいて旧10円金貨が発行されました。直径29.424mm(明治9年以降は29.394mm)、量目16.6667g。

1円以外にも同時期に1円・2円・5円・20円が製造されました。

明治5年11月に図面変更があり、日章に有輪と無輪のタイプがあります。

明治4年のタイプは約187万枚発行され最も多く、買取価格は200,000円~になります。それ以外の発行年(例えば明治9年、10年、13年)は希少なのであまり出回っていません。もしあれば数百万円という価値がつきます。

高額コインにありがちな、レプリカや偽物も多く出回っているようです。

20万円は高額なので、貿易に携わる人間が決済をする際に主に使われました。なので、到底庶民の手には届かなかったと言われています。

それから、この金貨にはさまざまな災難が待ち受けていました。太平洋戦争が終結した後、戦中に施行された金属の供出が要因となり、民間人が持っている貴金属は政府が奪取しました。もちろん、この金貨も含まれています。

奪取された金貨がどのような末路を辿ったかは分かりませんが、おそらく一部は溶解され、一部は貿易を行うための資源として使われたとされています。

ほんの僅かだけ残存した旧10円金貨ですが、マッカーサー率いるGHQは日本政府が保持している資産の管理を担っていたため、大蔵省が保持していた金貨は、GHQのものになってしまいます。

しかしその後、サンフランシスコ講和条約によって日本の主権が認可されると、GHQが管理していた金貨も日本政府に戻ってきました。

さまざまな災難にあった旧10円金貨でしたが、2005年に財務省が財政の厳しさを請け、オークションを通して売却されることになり、やっと日の目を見ることができました。

こうして、約1,700枚の旧10円金貨はさまざまな人の手に渡ったのです。

『旧10円金貨』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,古銭専門買取業者なら正確に査定できる

近代金貨は明治時代に発行された金貨で、価値が高いのはもちろん、発行年度によって買取価格が大幅にアップする特徴があります。

もし一般的な総合買取ショップに依頼してしまうとこのような高い価値をつけてもらえない可能性があります。

しかし専門の古銭買取業者に依頼すれば、正確な査定額を出すことができます。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

近代金貨は非常に高価なため、買取業者による査定額の差も大きくなります。

特に旧10円金貨、旧20円金貨などは美品判定の違いで10万円、レアな発行年だと数十万円変わることもあります。

なるべく多くの買取業者で査定をするのが損をしないコツになります。

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