文政南鐐二朱銀
レア度☆☆
買取価格少し高い~高い
素材銀97.96%
発行年度1824年

「文政南鐐二朱銀」は1824年(文政7年)から1830年(文政13年)にかけて鋳造されていた古銭です。

その前に発行されていた2種類の南鐐二朱銀を「古南鐐二朱銀」と呼ぶのに対して文政期に発行されたものは「新南鐐二朱銀」と呼ばれています。

その特徴は量目を減らしたことで、7.53グラムになりました。量目の変更が行われたのは当時、幕府の財政は決して楽なものではなく、財政再建の意味合いを含んでいました。

この目論見は見事功を奏し、幕府はこの財政改革によって巨額の利益を得ることになりました。全部でおよそ6000万枚発行されました。

この古銭が発行されていた時代は日本が開国するおよそ30年前であり、日本近海には諸外国の船が多く近づいてきていました。

鎖国を展開していた幕府はこの状況に危機感を感じ、1825年に異国船打払令を出しました。とくにイギリスの接近は幕府にとっても脅威で、イギリスを追い払う目的がありました。

異国船打払令は日本近海を行き来する外国船を見つけたら砲撃し、上陸した外国人を見たら逮捕しても良いという過激なものでしたが、1840年に中国がイギリスにアヘン戦争で敗れたことをきっかけに強硬なこの法令を撤回し、外国船に燃料や水などの食料与えることとする薪水給与令を制定しました。

以上のように、文政期には国内の情勢だけなく鎖国状況にあった日本を取り巻く環境も少しずつ変わってきていたのです。

「文政南鐐二朱銀」には1枚につきおよそ5,000円から10,000円の買取金額がついています。

量目が減っている関係で実質的な銀含有量も減っており、そのぶん価値はそれまでの南鐐二朱銀に比べるとやや低めになっていると言えるでしょう。

『文政南鐐二朱銀』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な買取業者で鑑定してもらう

古金銀は古銭の中でも鑑定が難しい種類になります。1つの種類でも、刻印された書体は数十などに分類され、買取価格も変わってきます。

しかし一般的な中古買取店で査定をすると、価値の高さを判別できない可能性があります。そのため希少価値が高くても、安い買取価格になる可能性があります。

古金銀は経験豊富な古銭買取業者に依頼するのがおすすめです。

2,高く売るなら2社以上で査定

古金銀は高額買取りになる種類が多いです。そのため買取業者による査定額の差も大きくなります。

1枚で数千円の差や、枚数が多ければ2倍の価格差が出ることもあります。

そのため高く売るなら2社以上で査定をするのがおすすめです。

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