レア度 | ☆☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 銀36% |
発行年度 | 1820年 |
「文政丁銀」は1820年(文政3年)から1837年(天保8年)の約17年間にわたって発行・鋳造されていた貨幣です。
そのデザインは元文丁銀とほぼ同じで、「文」の文字の極印が打ってあるのが特徴です。
しかし、文政丁銀のほうはそれと区別するために「文」という文字が草書体で記されています。このことから「草文銀」や「新文字銀」といった別名で呼ばれることがあります。
文政丁銀が発行された時代には飢饉などが頻発した影響で幕府の財政は悪化の一途をたどっていました。このような状況を解決するために銀品位を下げた丁銀が鋳造されることとなります。品位は銀が36%、銅が64%となりました。
しかしながら1800年代に入ると鋳造に必要な銀の産出がもはや行われておらず、鋳造は難航しました。
そこで幕府は以前用いていた貨幣を回収することによって新たに銀を鋳造する取り組みを始めました。しかし品位が高いものを低いものと交換するという事で交換を渋る商人が多く存在していました。
幕府はさらに交換までに訪れる際に移動する距離に応じて小銭を渡すという政策を導入しますがそれでもなお交換するものは少なく、鋳造量は思ったよりも伸びませんでした。
また、この時代には田沼意次の政策によって計数貨幣である南鐐二朱銀が鋳造されており、江戸でも用いられるようになっていました。それにより相対的に秤量貨幣としての丁銀の価値は大きく下がっていました。
「文政丁銀」には1枚につきおよそ40,000円から500,000円の買取金額がついています。
12面に極印が施されている場合には数十万円という高額になり、その極印の種類が大黒像だった場合には50万円という値段がつく可能性を秘めています。
『文政丁銀』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
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