承和昌宝
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材
発行年度835年

「承和昌宝」は835年(承和2年)に鋳造された穴銭です。

日本で古代において鋳造された皇朝十二銭の一つに数えられており、日本で最初に元号を名前に冠した貨幣として知られています。その直径は21ミリ程度であり、量目は約2.5グラムでした。

承和昌宝が発行された時代は平安時代初期でした。その中心部となった平安京は唐の都を手本にして作られており、その様子は碁盤状の区画を形成していました。

蝦夷地の討伐に本腰を入れるために坂上田村麻呂を日本で初めての征夷大将軍に任命したのもこの時代のことです。

政治面での特徴としては藤原氏とその他の人々が順番に政権を奪い合っている点にあります。特に藤原不比等を始祖とする藤原北家は政治の舞台で活躍する事が多く見られました。

彼らは自らと反する思想を持つ政治家たちと政争を繰り広げました。その過程の810年に起きた薬子の変によって藤原冬嗣は蔵人頭に任命され、その繁栄の基礎を築きました。

この穴銭が発行された7年後には皇太子争いが発端となった承和の変が起こり、藤原氏の中心人物の甥が皇太子となりました。

これは平安時代中期に全盛期を迎える摂関政治の始まりとも言われています。承和昌宝は藤原氏が政治の実権を握る過程の時代に鋳造されていたのです。

「承和昌宝」には1枚につきおよそ10,000円から100,000円程度の買取金額がついています。

しかしながら直径が23ミリを超えるものがごくまれに存在しており、その種類のものは「大様・大字」と呼ばれています。

この種類のものになると200,000円以上に価値になることがあり、さらに美品であればさらに高額の相場を望めるのでもしお持ちの場合には専門の業者での売却がおすすめです。

『承和昌宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。