レア度 | ☆☆☆ |
---|---|
買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 銅/鉛 |
発行年度 | 907年 |
延喜通宝は平安時代、907年の11月から960年前後まで発行されていた貨幣です。古銭の表面には延喜通寳という言葉が印字されています。裏面には何の記載もありません。
日本で古代には12種類の古銭(皇朝十二銭)が国家的に鋳造されていましたが、延喜通宝はそのうちの一つです。
およそ50年間発行されていた関係上、流通量は非常に多いです。また、古銭の中に鉛が含まれているため、貨幣の価値そのものは低いものでした。
この古銭が発行された当時は醍醐天皇の治世でした。この当時、奈良時代の初期に作られた大宝律令の補助法令を集めた延喜格式が作られました。
さらに彼は摂政や関白といった役職をおかず、自らの手で政治を行っていきました。その事から彼は後の世の人々から天皇親政の政治を実現した名君として知られています。
平安時代に同じように天皇親政の政治を行った村上天皇の治世と合わせて「延喜・天暦の治」とも呼ばれていました。
彼の行った政治はいずれも奈良時代に形成された律令政治への復帰を目指したものでした、
ただこの当時の民衆の階層は複雑化してしまっており、もはや律令政治の枠の中にとどめておくことは困難な状態でした。そのため、この政治はよい時代と言われている反面失敗に終わってしまいました。
この様な時代に発行された古銭の相場ですが、2万円以上となっています。「大様」という種類では10万円以上になります。その保存状態によっても大きく変動があります。
発行枚数こそ多いですが、そこに書かれている文字まできちんと読めるものは数が少なく、読めるものに関しては価値が跳ね上がります。
皇朝十二銭ですべて文字が読めるものを揃えようとする場合、この延喜通宝が最も厚い壁になると思われます。
それほどに保存状態の良いものが少ない貨幣となっています。
『延喜通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。