レア度 | ☆☆☆ |
---|---|
買取価格 | 少し高い~高い |
素材 | 銅 |
発行年度 | – |
平安通宝は名前とは異なり、平安時代に流通した貨幣ではありません。
古銭としては珍しく、その鋳造された地域や時期がいまだにわかっていない貨幣です。そのため未知の部分が多く研究が続いています。
表面には「平」「安」「通」「寳」の4文字が書かれています。
研究により、様々な説があり、長崎県で貿易用に私的に鋳造されたとする説や、現在の福岡県で作られた言われる説もあります。
今まで発掘された場所を見ると東北地方での発掘例が一番多く、その古銭に当時の元号が書かれていないことから幕府や国家として発行されたものではないとする説が有力です。
また、発掘された場所がお寺に関係する場所が多いことから仏教に関する意味合いがあったのではないかともいわれています。
さらに近年の研究によってその材質の原産地は中国の一部地域に限定されており、実は日本で生産されたものではない、中国の古銭だったのではないかという可能性も指摘されています。
江戸時代に銭について書かれた書物があり、それによるとこの古銭は懐妊していた女性がお守りとして使っていたという記載があります。
このことは、安産のお守りとして女性に使われていたことを示しています。
つまりこの通貨は災いを避け、運気を上昇させるために用いる厭勝銭(ようしょうせん)としての側面も持ち合わせていたと考えられています。
このように、実際に使われる銭としての側面と厭勝銭としての側面の両面をもつ貨幣は全国的にも珍しいです。
この古銭の価値は数千円になることが多いです。美品であれば10,000円以上の買取りとなりそうです。
その保存状態によっても値段は多少変動します。特に美品として書かれている字がきちんと読めるものは高値を期待することが出来ます。
『平安通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。