寛平大宝
レア度☆☆☆☆
買取価格高い~非常に高い
素材
発行年度890年

「寛平大宝(かんぴょうたいほう)」は890年に鋳造・発行された穴銭です。

古代の日本で発行された12種類の銅銭である皇朝十二銭の10番目に当たるもので、その量目は少し増えて2.5グラムとなりました。

量目こそ増えているものの、当時は深刻な銅不足の状況であり、その含有量は少なくなっています。

また、この付近の時代になってくると劣悪な質の貨幣が繰り返し鋳造・発行されており、形が崩れているものや、摩擦などによって文字が薄れて読めなくなっているものもあります。

貨幣の表面には「寛・平・大・寳」の言葉が時計回りで記載されています。また、裏面は無紋となっています。これらは他の皇朝十二銭と同様の作りになっています。

平安時代初期に作られた銅銭の多くは改鋳を繰り返していった結果、その質は悪くなっています。

それは当時の日本において銅が不足しがちだったからであり、代わりに鉛を入れることが多かったためです。時代を経るごとに鉛の含有量は徐々に増えていきました。

また、市中で流通し、民衆によって使われていく過程の中で摩擦や痛みが激しく、流通期間が長ければ長いほどそこに書かれた文字の判別は難しくなり、形も変形したものが多くなっています。

そのため、美品の状態で残っているものは流通していたものの中ではあまり人の手に触れられていなかった「希少価値の高い」ものであり、相場も高くなっているのです。

「寛平大宝」には1枚につきおよそ30,000円から100,000円の買取金額がついています。

劣悪なものが多い関係上、美品に近い状態で残っているものは大変少なく、文字が判別できるレベルのものであれば50,000円以上の買取金額になることが多いです。

また、状態の良いものが少ないため、市場に状態の良いものが出回った際には非常に高値でやり取りがなされています。

『寛平大宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。