レア度 | ☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 銅 |
発行年度 | 818年 |
富寿神宝は、平安時代において嵯峨天皇が818年(弘仁9年)11月1日に日本で鋳造、発行を行った銭貨であるという記載が「日本紀略」という歴史書にあります。
多くの場合富寿神宝の買取価格は1万~5万円となっています。「大様寿貫」と呼ばれるものには高値がつけられます。
直径が2.3センチ前後の円形であり、真ん中に正方形の孔があります。表面に時計回りに富壽神寳という銭文(貨幣に記された文字)が記されている一方で、裏面は無紋です。
重量は3g程度です。素材が銅の鋳造貨であるものの、時期により銭貨自体の質が下がって鉛分が多くなる傾向にあります。
歴史の説明をすると、銅生産の減少により質が低下したため、発行後に銭文である「富寿神宝」の字が不鮮明でも受け入れるようにという指示が当時ありました。
また、この時期は古代銭貨の中でも年間鋳銭目標額が比較的明確な時期であり、年によって異なるものの、少ない時期で3,500貫、多い時期で11,000貫が鋳銭目標額とされていました。
そしてその生産体制は目標額3,500貫のときに48人体制、目標額11,000貫のときに80人体制という記録があるのです。
また、富寿神宝は皇朝(こうちょう)十二銭の5番目に相当する古銭です。
この皇朝十二銭とは他の呼び名もありますが、今から千年以上前に、日本で鋳造、使用が行われていた12種類の貨幣の総称を指します。
これらはどれも円形で真ん中に正方形の孔がある円形方孔の形式となっている貨幣です。貨幣価値という点で、律令政府が定めていた通貨単位の1文として通用していました。
『富寿神宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
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