宣和通宝
レア度
買取価格普通~少し高い
素材
発行年度1119年

「宣和通宝」は1119年から1125年の期間に中国の北宋で発行された穴銭です。

北宋においてはこれが発行される前年の1118年に元号が重和に改元されたことから重和通寶を鋳造しました。

しかしながら1119年にまたしても元号を変え、「宣和」としました。それにちなんで発行されたのが「宣和通宝」です。これと同時に併せて「宣和元宝」も発行されました。

中国の北宋時代にはこの様に元号が変わるたびに新しい貨幣が発行されるなど貨幣経済が発達した時代ということができます。

これはアジア独自のもので、日本においてもこれらの宋銭が大量に輸入され、各地に流通しました。

一方当時のヨーロッパ地域は中世における封建制度が続いており、商工業の発展はあまり見られませんでした。

そのことから貨幣経済の発達も滞っており、貨幣経済が再び復活するのは十字軍による遠征が終わった後でした。

それでもなお中世ヨーロッパにおいては国が統一貨幣を鋳造するということは見られませんでした。

中国や日本をはじめとするアジアにおける貨幣経済の発達はマルコ・ポーロが書いた「東方見聞録」の中で克明に記載されることとなり、当時のヨーロッパ人を驚かせたと言われています。

「宣和通宝」には1枚につきおよそ数百円から1,500円程度の買取金額がついています。

一方で同時期に発行されていた「宣和元宝」のほうは希少価値が高く、1枚につき10,000円以上の買取金額がつくことがあります。

この両者の見分けは表面に書かれている文字によって簡単に見分けることができ、「通」の字が右側に書かれているか、「元」の字が下に書かれているかを確認すれば分かります。

書かれている書体によっても買取金額は変動するので一度専門の業者に鑑定してもらうと良いでしょう。

『宣和通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。