宝永通宝
レア度
買取価格普通
素材
発行年度1708年

江戸時代に発行されていた宝永通宝です。わずか一年でその発行が停止されるなど歴史は非常に短いものの、ある意味で強いインパクトを歴史に残したと言える小銭でもあります。

宝永通宝の鋳造の話が出てきた当時、江戸の世は深刻な金銀不足に陥っていました。その代わり各地で銅が採れ始めるようになり、これに目を付けた幕府はこの銅を使った小銭を作ろうと計画します。

実際に作られたはいいものの、金銀に代わる銅の輸出に加え度重なる自然災害の影響により、思っていた以上に宝永通宝は必要となり大量に発行されることになるのですね。

もちろん一度に大量に発行することは経済に影響を与えますし、そもそも宝永通宝自体が金銭との交換に非常に不便であったために、人々からの評判もかなり悪かったようです。

この金銭との交換の不便さは、両替を専門とする商人でさえも幕府に直々に苦情を伝えるほどであったそう。そのため、わずか一年で鋳造が中止されたということです。

実は宝永通宝鋳造の停止と共に、あの有名な生類憐みの令の一緒に廃止されたようで、じつに江戸の世はこれを契機に良い方向へと向かっていったのだなと実感することが出来ますよね。

平和な世であった江戸も、所々かいつまんで見ると大変な時期も多数あることに気付かされます。

宝永通宝の買取金額ですが、低いものなら2,000円~3,000円、「浅冠」「直永」という種類なら数千円~数万円になります。

かなり予想される金額の幅が広いので、自分である程度の予想を付けるのはかなり困難だと思います。ですので、買取に出す決意が決まったらすぐに専門店で鑑定してもらうようにしてください。

ある程度目星が付くのも良いですが、このように買取に出すまで正確な価値は分からないと言うのも小銭の魅力ですよね。

『宝永通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう

穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。

そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。

経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。

2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定

買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。

例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。

そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。