レア度 | ☆☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 銀26.1% |
発行年度 | 1837年 |
「天保丁銀」は1837年(天保8年)から1858年(安政5年)までのおよそ20年間にわたって鋳造・発行されていた貨幣です。
表面には他の丁銀と同じように「常是」や「寶」の極印がありますが、天保丁銀にはこの時代に発行されたものであることを示す「保」という極印が両端に施されています。
そのため、「保」という文字の有無によって他の時代に発行された丁銀と見分けることができるようになっています。
このことから天保丁銀は「保字銀」、「保字丁銀」と呼ばれることもあります。
享保年間に鋳造された丁銀ではその品位が大きく跳ね上がりましたが、江戸時代末期になってくると再び改鋳のたびに品位を下げることになっています。
天保丁銀もその例に漏れず、銀26%、銅が74%と下げられてしまいました。
品位の低下には1833年に起こった天保の大飢饉があり、これの復興事業や再建事業に幕府は大きな予算を必要としていました。
予算を確保するために幕府は改鋳による利益を得ることをもくろみ、この貨幣が発行されました。
その甲斐あって幕府は大きな利益を計上し、財政の再建に成功しました。
「天保丁銀」には1枚につきおよそ30,000円から400,000円の買取金額がついています。
他の丁銀と同様に極印の数や種類によって買取金額が変わってくることに加えてこの時代に発行された貨幣は非常に贋作(偽物)が多く、素人では判別がつかないレベルのものも多く存在しているので売却の前に一度専門の鑑定士に見てもらうと良いでしょう。
総じてその量目が100グラム以下のものは贋作である可能性が高くなっており、その場合には数百円から1000円程度という二束三文の買取金額になってしまうことが多くなっています。
『天保丁銀』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。