レア度 | ☆☆ |
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買取価格 | 少し高い~高い |
素材 | 銅 |
発行年度 | 1454年 |
「大世通宝」は琉球王国において尚泰久王の治世(1454年~1460年)に鋳造・発行された穴銭です。
直径は平安時代初期に発行されていた皇朝十二銭よりも少し大きめの23ミリとなっており、真ん中には正方形の穴が開いています。量目は4ミリでした。
特に永楽通宝とのかかわりが深く、これの表面に書かれていた「永楽」の部分に「大世」という言葉をはめ込んで作られました。
そのため、そのほとんどの部分は中国で作られたものでありながら文字の一部だけが琉球で作られたという不思議なつくりになっており、その部分だけは文字体も異なっているのが特徴です。
「大世」という言葉は尚泰久王が大世主(おおよのぬし)と呼ばれていたことに由来しています。
大世通宝を鋳造させたと言われている尚泰久王はこの他にも仏教に力を入れていたことで有名で、特に禅宗に深い感銘を受けたとされています。
禅宗の一つである臨済宗は彼の治世に初めて持ち込まれたもので、彼の時代には多くの寺院が建立されることとなりました。
仏教を広く取り入れることによって当時決して豊かではなかった民衆の生活を救済し、国の安定を図っていましたが、数々の寺院の建立には莫大な資金を必要としたため、当時の財政はさらに苦しいものになっていきました。
「大世通宝」には1枚につきおよそ2,000円から5,000円の買取金額がついています。
同時期に流通していた永楽通宝に比べるとその希少価値は高いものになっており、買取金額は高めになっています。
一部だけ文字体が異なっているのはさながらエラー貨幣のようでありコレクターにも人気が高くなっています。そのためかインターネットオークションでもほぼ同額での取引がされています。
『大世通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。