レア度 | ☆ |
---|---|
買取価格 | 普通 |
素材 | – |
発行年度 | 1078年 |
「元豊通宝」は1078年から中国・北宋で鋳造された穴銭です。量目は3グラムから5グラム近くまで様々です。
この穴銭の鋳造がスタートした1078年から北宋の6代皇帝であった神宗は元号を元豊と変更します。それに伴って新しい貨幣の鋳造をスタートさせており、この時に鋳造されたのが元豊通宝でした。
神宗は「政治・宦官・財政・軍事」の4つの仕組みを再編することによって朝廷を効率よく動かすことを目指しました。
この改革にはそれ以前から実績のあった王安石が登用され、実務に当たりました。
これらの改革を行い、調停を効率よく動かすことができれば民衆に課す税も少なくできることから着手し始めましたが、大地主や大商人といった層にはこの改革は受け入れられず苦心しました。
そこで王安石は自らの反対する勢力を徹底的に処罰していくことによってその勢力を押さえつけ、改革を続けました。
結果として大量の銅銭(元豊通宝)を発行したことによって北宋の経済は大きく回復し、農民層の支持を受けて農民共同体の再編成と再生を実現しました。また、軍事面を縮小する事にも成功し、さらなる財政黒字を生み出しました。
この穴銭が発行された背景は、当時の北宋の経済状況の苦しさにあったことがうかがえます。
「元豊通宝」には1枚につきおよそ数十円から数百円の買取金額がついています。
もっとも発行されていた時期には1年で600万枚を超える枚数が鋳造されていたこともあり、流通量もそのぶん大変多かったと言えます。そのこともあり買取金額は総じて低めに設定されています。
穴銭に書かれている文字体には「行書、隷書、篆書」の三種類があり、どの書体が使われているかによって買取金額に多少の変動があります。
『元豊通宝』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらう
穴銭・丁銀・豆板銀は種類が多く、またわずかの違いでプレミア価値がつくなど、鑑定には高い鑑定力が必要となります。
そのため一般の中古買取店では正確な鑑定は困難です。高額になるレア穴銭であっても、数百円などで買取りされる可能性があります。
経験豊富な古銭専門鑑定士に見てもらうことが重要となります。
2,損をしない買取りのコツは2社以上で査定
買取価格はどの業者でも同じ査定額というわけではなく、価格は差があることが多いです。
例えば、一つの穴銭をプレミア古銭と判定しても、A社では20,000円、B社では40,000円と倍になることも珍しくありません。
そのため複数社で鑑定してもらうことが損をしないコツになります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。