レア度 | ☆☆☆☆ |
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買取価格 | 高い~非常に高い |
素材 | 金57.4% |
発行年度 | 1695年~1710年 |
元禄一分判金は慶長一分判金に続いて2番目に発行された一分判金になります。
慶長一分判金は発行から100年近く使用されたため、ようやく2種類目の金貨が登場することになります。
この貨幣は1695年から1710年の間(元禄8年~宝永7年)に発行されました。当時は徳川綱吉が将軍でした。
鋳造された時代を表す「元」という文字が烙印されている事で他の貨幣と見分けることが出来ます。この字がついていることから、元字一分判という別名がついている貨幣です。
この時代には江戸初期の文化として元禄文化が起こり、学問や芸術面などで様々な発展がありました。
奥の細道を松尾芭蕉が完成させ、人形浄瑠璃の世界では近松門左衛門が曽根崎心中を完成させました。このように文化の面で大きな発展があった時代が元禄時代でした。
政治的には徳川綱吉が生類憐みの令を出しました。
この法令で犬を殺した者は死刑、など極刑に課せられました。これは徳川綱吉の母が彼に「犬を大事にするように」といったのを守っていたためです。
他にも赤穂浪士が赤穂事件を起こしたのも、この時代でした。
この貨幣の量目は4.46グラムで慶長小判と同じになります。
ただ金の含有量が異なり、金57%、銀43%でした。この数字は慶長小判に比べると30パーセントほど金の含有量が少なくなっています。
これほどに含有量が少なくなったのは、荻原重秀による江戸幕府初の改鋳が理由です。金品位を下げて慶長一分判金を回収して金にすることで、幕府は500万両も差額の出目を得たと言われます。
今後の財政収支が悪くなるとこの改鋳が行れることになります。
また改鋳の理由としては慶長一分判金を100年近く使用したため貨幣の状態が悪くなってきたこと、また佐渡金山などで取れる金の量が江戸時代の初期に比べて減ってしまったことも理由とされています。
この貨幣の価値は、時代印として刻まれている「元」の字のサイズやそれが逆に彫られているかによって大きく変わります。
慶長小判に比べて発行されていた期間が短く、流通量も少ないです。
買取価格は70,000円~150,000円になります。
「元」の書体によって「長元」と「短元」の2種類があり、「短元」の方が価値が高くなります。
極美品や逆打ち(表と裏で上下向きが反対になっている)の場合はさらに価値が上がります。
『元禄一分判金』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,経験豊富な買取業者で鑑定してもらう
古金銀は古銭の中でも鑑定が難しい種類になります。1つの種類でも、刻印された書体は数十などに分類され、買取価格も変わってきます。
しかし一般的な中古買取店で査定をすると、価値の高さを判別できない可能性があります。そのため希少価値が高くても、安い買取価格になる可能性があります。
古金銀は経験豊富な古銭買取業者に依頼するのがおすすめです。
2,高く売るなら2社以上で査定
古金銀は高額買取りになる種類が多いです。そのため買取業者による査定額の差も大きくなります。
1枚で数千円の差や、枚数が多ければ2倍の価格差が出ることもあります。
そのため高く売るなら2社以上で査定をするのがおすすめです。
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